葉流の動き
この流派に伝わる独特な移動法。移動する瞬間、蹴り足のつま先に力を加え地面を蹴って進むのではなく身体が前へと倒れる力を利用し、
尚且つ足裏をギリギリまで地面と水平に保ったまま垂直に離陸させることで、体の重心を瞬時に移動させることができる。
瞬時の加速が可能で、曲がるときに減速を必要としない。正中線を微動だにさせず地を滑るという表現が似合うその走りは少し奇妙である。
飛燕
体を大きく前傾させ右足を踏み出し鞘の反りを返して下から抜き上げる。低い位置から伸びる軌道は『視界の外から刃が飛んでくる』とも表現される。
しかし下から上への動きであるために左右に躱されると一気に間合いを詰められてしまう。
逆飛燕
飛燕の上から抜き上げて下ろすバージョン。マルスの横スマッシュ。飛燕を一度見せた後に使うと効果的である。
隙は飛燕よりも大きく、低い姿勢で潜り込まれると非常に対処に困る。
燕牙
飛燕から刀を返しての袈裟切り。飛燕の後の隙を無くし、追撃の一手にもなる。
逆燕牙
逆飛燕から刀を返しての斬り上げ。要は燕返し。逆飛燕からではなく袈裟切りからの逆燕牙の方が多い。
ワザと離れすぎた間合いから逆飛燕を放ち、躱して突っ込んできた相手に逆燕牙を食らわせることもしばしば。
蜃気楼
刀を振ると同時に、手を刀の鍔元から柄尻まで滑らせることで相手に間合いを誤認させる。
強靭な握力および精妙な握力のコントロールが必要なため、十分な力量が無い者がこの技を使うと、刀を保持できず手から飛ばしてしまう事になる。
蛇
肘を畳んで腕を内側に捻り、相手に剣鋒を向けた状態から放つ変則の突き。玄武の構えで受けた直後の反撃として使うことが多い。
その構えから放たれる突きは蛇のようにうねりながら繰り出されるため見切りにくい。
神速・明鏡止閃
極限にまで身体を脱力させた状態からの、駆け込み式居合。唯刃流に伝わる居合の中で最大威力を誇る。
唯刃流の全ての技術を駆使し、音速をも超える一閃を放つ。反動として放つと動けなくなる、『表』の最終奥義の1つ。
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