昨日からアブラハム・プライベートバンクのテレビＣＭが始まりました。「いつかはゆかし1800万円プレゼントキャンペーン」の告知になります。

放送は、正月特番の「池上彰の2013年を見に行く」「たけしの新世界7不思議」や、ワールドビジネスサテライト、カンブリア宮殿、ガイアの夜明け、ソロモン流などで流れます。




主演は、塚本高史さん。ＮＨＫドラマ「監査法人」の主演で熱演されていて、それを私が見たことがあり起用させていただきました。監督は、田向潤さん。きゃりーぱみゅぱみゅのＭＶで有名な方です。撮影は都内某所（重要文化財の中）で行われたのですがスタッフ総勢50名以上。皆様本当に有難うございました。

さて製作はプロのクリエイターのお仕事ですが、広告主としてお金を出せば良いだけではありません。テレビでＣＭを流すには、非常に厳しい審査があります。これが本当に大変でした。

アブラハム・プライベートバンクは金融庁の定める「投資助言業」という業種で、お客さんからお金を預からずアドバイスだけを提供する業種です。過去、この業種ではテレビ広告を打った企業がなく、当社が日本初のため、テレビ局の審査部署に内容を説明しなければなりません。その質問がいわゆる企業が上場するときに証券会社や東証から聞かれる質問にそっくりで、「アブラハムが消滅したら顧客の金はどうなるのか？」「株主やその他事業の内容はどうなのか？」とか根掘り葉掘り聞かれます。

ここまではまぁ普通だったのですが一番傑作な質問は「海外トップファンドのお取り寄せというが、アブラハムが推奨するファンドがトップであることを証明せよ」というお題でした。要するにサービスが良いか悪いか、ここまでチェックするわけです。

結局、「いつかはゆかし」でアブラハムが推奨する各個別ファンドごとに、海外の業界紙や、アワード受賞の証拠を集めて、それをテレビ局に提出してなんとか納得してもらった次第です。

その他に怪訝なテレビ局の質問として「老後の生活資金として1億円が必要という情報は、日経新聞を読めるくらいのインテリ層には知られているが、テレビを見ているような一般のマス層にその真実を知らせてしまうと社会的な不安が起こるのではないか？このＣＭを流すのはいかがなものか」という議論もあったとのこと。

これを聞いて、先日お会いした大前研一さんの「日本のテレビは、大衆が動揺するような真実は伝えない大方針がある」という言葉を思い出しました。

大前研一さんといえば、その著書「心理経済学」にこのような記述があります。
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外資ファンドに資金が集中してしまうと日本経済が破綻するため、財務省や金融庁によって、オフショア市場や外資ファンドに対するリスクが盛んに強調され、国民に対して「手をださないように」啓蒙しているのである。この行為はほとんどが詐欺的だ。（中略）また、財務省と金融庁による外資金融機関への指導や規制も強い。こうした指導や規制によって、日本人には世界の金融商品の情報が届かない仕組みになっているのである。
以上、大前研一　「心理経済学」P95より　

実は、「いつかはゆかし」こそが、日本国民が海外ファンドの情報を入手できる仕組みで、ビジネスモデル特許申請中のイノベーションです。大手弁護士事務所がこのモデルの構築に携わっています。

日本の投資家が「いつかはゆかし」を通じて、世界の情報を入手できるようになれば、日本人も視野が広がり、今よりも豊かになると思います。

それに個人による海外投資が盛んになれば日本国の配当収支が向上し、貿易赤字を埋めて経常黒字を維持できるわけで、財政破綻の危機に晒された青色吐息の日本国の存続にも、「いつかはゆかし」は一役買うと思います。

いずれにせよ、何とか革新的なＣＭがお蔵入りせず、放映できることになったので、その効果が楽しみです。

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