境海上保安部（鳥取県境港市）は８日、隠岐諸島付近の日本の排他的経済水域（ＥＥＺ）内を航行し、停船命令を無視して逃げたとして、漁業法違反（立ち入り検査忌避）の疑いで、韓国のカニ刺し網漁船「３０５　Ｏ　ＤＡＥ」（２９トン）を拿捕（だほ）したと発表した。在日韓国大使館から担保金５０万円の支払いを約束する書面が海保に提出されたため、韓国人の船長（５５）ら船員９人を釈放した。

　同保安部によると、７日午前３時５分ごろ、第８管区海上保安本部の航空機が隠岐諸島から北北西約６５キロの海上で韓国漁船を発見。漁船が逃げたため、海保が航空機や巡視船で追跡し、同日午前１０時２５分ごろ、同諸島から北西約１２５キロの海上で韓国海洋警察庁の警備艦の協力を得て漁船を拿捕した。【目野創】