松風雅也、島崎信長のトークが楽しめた『下天の華』完成発表会をリポート！　サプライズで握手会も！？

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※島崎信長さんの“崎”の漢字は、正しくは、山へんに立奇です。

●ルビーパーティー6年ぶりの完全新作、ついに完成！

　2013年3月9日、神奈川県のパシフィコ横浜会議センターにて、コーエーテクモゲームスのプレイステーション・ポータブル用ソフト『下天の華』（2013年3月28日発売予定）の完成発表会が開催。会場には、取材陣のほか、抽選で選ばれた一般ユーザーが訪れた。

コーエーテクモゲームス 取締役名誉会長 襟川恵子氏

　『下天の華』は、女性向けゲームを手掛けるコーエーテクモゲームスの開発チーム“ルビーパーティー”の、6年ぶりとなる完全新作。安土城に潜入した“くのいち”の主人公と、織田信長を始めとする戦国武将たちとの恋愛が描かれるアドベンチャーゲームだ。

　発表会では、初めに、本作のゼネラルプロデューサーを務める、コーエーテクモゲームスの襟川恵子取締役名誉会長が登壇。『信長の野望』シリーズ30周年記念タイトルである本作は、いわば『信長の野望』の女性バージョンであり、戦国時代のそうそうたる武将たちとデンジャラスな恋愛を楽しめることをアピールした。

▲こちらは『下天の華』のパッケージ。このタイトルロゴは、襟川氏が海外出張中にデザインしたものだという。ホテルのメモ用紙にロゴデザインを描いてスタッフに送り、“の”の部分にあしらわれている花かんざしが、上から降りてくるPVを作るように指示したという。

　また襟川氏は、本作のキャラクターイラストのデキに自信を見せ、“バリエーション豊かな男性を上手に描ける人”を探し、琥狗ハヤテ氏にイラスト・キャラクターデザインを依頼したこと、イラストのディレクションを森まゆら氏が行ったことを語った。

　オープニング曲「Amor」については、国際色豊かな戦国時代を表現するため、ポルトガル語歌詞のジャズ・ボサノヴァ風の曲を制作。初めは、襟川氏の持つ曲のイメージを、ほかのスタッフがなかなか想像できず、襟川氏がメロディーを口ずさんでスタッフに伝えたそうだ。このオープニング曲のボーカルを担当しているのは、『FabStyle』でも歌を披露したグレース・マーヤ。「Amor」を含め、本作にはボーカルソングが11曲も収録されている。

　襟川氏は、「女性が活躍すると、世の中が華やいで、活力が出てくると思います。皆さんに、『下天の華』をプレイしていただき、くのいち（『下天の華』の主人公）のように、変幻自在に世の中で活躍していただきたい」と、女性プレイヤーたちにメッセージを送った。

　続いて、ルビーパーティーのメインプランナー、須田真尉子氏による、本作のプレゼンテーションが行われた。なお、須田氏はアメリカ育ちで英語が堪能とのことで、襟川氏は、須田氏による“国際色”豊かなエッセンスが本作に入っていると思う、とコメントした。

コーエーテクモゲームス ルビーパーティー メインプランナー 須田真尉子氏	▲本作の主人公は、変化の力を使う“くのいち”。小鳥や若武者、カエルやお地蔵さんに変化でき、何に変化するかで展開が変化する。

▲物語の中では、敵対する忍びと戦うことも。ボタンアクションでのバトルが楽しめる。	▲“明智光秀の妹姫”として安土城に潜入し、有名武将と交流する主人公。夜に武将の部屋を訪れれば、くのいちらしく、相手を誘惑することも可能。しかしアプローチに失敗すると、相手の心に疑念が生まれてしまう。

　イベントシーンの紹介では、織田信長と森蘭丸のイベントの模様が公開され、森蘭丸が主人公を抱きかかえるイベントスチルが表示されると、来場者からは大きな歓声が上がった。

▲豪華グッズが同梱されるトレジャーBOX、プレミアムBOXと、予約特典についてもアナウンスされた。

　また、『下天の華』は、講談社のマンガ雑誌「ARIA」にてコミカライズされることが決定している。連載は2013年5月28日発売号よりスタートし、くまだゆか氏が作画を担当する。会場では、くまだ氏から届いた下記のメッセージが読み上げられた。

　つぎに登場したのは、コーエーテクモゲームスがプロデュースする“ネオロマンス”応援団、“アンフィニ”のメンバー。アンフィニは、『下天の華』のエンディングソング、イメージソングを歌っているほか、サブキャラクターのボイスも担当しており、『遙かなる時空の中で5』のアーネスト・サトウ役の四反田マイケルが演技始動を行ったそうだ。

アンフィニ G.Mee（ジミー）	アンフィニ Sori（ソリ）	アンフィニ Kan（カン）	アンフィニ ユーキ

　G.Meeは時雨、Soriはルイス、Kanは与四郎、ユーキは葉月というキャラクターを演じており、それぞれのキャラクターは、琥狗ハヤテ氏が各メンバーをイメージしてデザインした。なお、ルイスと与四郎は、戦国時代に実在した有名な人物。日本史を学んだ人なら、ピンとくる？

　つぎのコーナーは、織田信長役の松風雅也、森蘭丸役の島崎信長を迎えてのトークショウ。ふたりは、同日の昼にパシフィコ横浜大ホールで開催された“ネオロマンス▼アラモード5 with 下天の華”に出演してきたばかり。ミニドラマや『下天の華』キャラクターソング（各キャラクターのエンディングで聴くことができる）を披露したふたりは、緊張はしたものの、ファンと先輩キャストが作り出す和やかな空気はとても居心地がよく、楽しかったと語った。

　このコーナーでは、ファンから事前に寄せられた質問に、ふたりが答えていくという形式が取られた。

◆自分で演じたキャラクター以外で、演じてみたい『下天の華』キャラクターは？
松風は、“明智光秀”と“織田信行”と回答。理由は、このふたりが“かなりのクセ者”で、演じるのが楽しそうだから、とのこと。一方の島崎は、“徳川家康”と回答。森蘭丸のシナリオの中で、徳川家康と会話する場面はあったものの、その内面が見えてこなかったため、演じることでその内面に迫りたいのだという。

また、島崎は、自身と同じ名前を持つ織田信長を演じてみたい気持ちはあるか？　という問いに、「演じてみたい気持ちはありますが、それ以上に、織田信長を演じられる役者になりたいと思いました」と答えた。織田信長の演技は、ふつうに話すだけでもオーラを出せないと成り立たないと思う、というのが島崎の考えだ。

そんな織田信長を演じた松風は、どう演じるのが、『下天の華』におけるベストの織田信長なのか、かなりのディスカッションを重ねたという。すべての表情を並べて、このセリフのときは、この顔だから、こう演じよう……と細かく決めていったそうだ。

◆自身のキャラクターのイラストを初めて見たときの感想は？　演じてみて、印象は変わりましたか？
松風の答えは“ぶっちぎりで男前”。演じてみても、その印象は変わっていないとのこと。プレイのしかたによっては、親しげなだけではない、織田信長のさまざまな面が見られるが、松風はすぐに“主人公を好きになりすぎ”な演技をしてしまい、「ちょっと主人公に心開きすぎです」とNGを出されたと語った。

島崎は、最初は“若いけれども、冷静沈着で仕事ができる人”というイメージだったが、演じてみると、17歳らしい部分があることに驚いたという。純情でウブだったり、一生懸命すぎてカラ回りしてしまったり、主人公に対して「あなたの笑みが好きだ」などとストレートな言葉を言ってしまったり。森蘭丸の物語では、見た目と内面のギャップにときめける！？

◆変化の力を持っていたら、何に変身したいですか？
「カッコいいことを言いたいけれど、悪いことしか思い浮かばない（笑）」という松風。悩みに悩んで、織田信長に変身して、「信長役の信長です」って言いたい、と答えた。一方の島崎の答え、「松風さんに変身して、信長を演じたい」。もちろん、松風の身体になったとしても、これまでの経験などはコピーできないので、松風の演技と、松風の身体になった自分の演技を比べて、「これだけの差があるんだ」ということを実感し、今後の励みにしたい、と熱く語った。

　質疑応答の後は、松風、島崎がそれぞれのキャラクターの甘いセリフを読み上げ、ファンは思わず歓声を上げた。

島崎「信長様、どちらにいらっしゃいますか！？　って、姫様！？　供もつけずにいらっしゃるとは、危のうございます。出かけられるのであれば、俺に……いえ、誰かにひと言おかけください」

松風「こんなところまで、余に会いにきたのか。愛い奴め。くるしゅうない、早く恋しいと言ってしまえ。認めれば、恨みごとくらいいくらでも聞いてやるさ。腕の中でな」

　最後に島崎は、「『下天の華』は、どっしりと一本芯のある世界観の作品です。笑いだったり、涙だったり、思わずハッってなってしまうようなところだったり、ニヤニヤしてしまうところだったり、蘭丸ひとりの中でも、いろいろなシーンがあります。どっぷりとこの世界に浸かっていただいて、心から楽しんでください。そしてみんなを愛していただければ、蘭丸と愛し合っていただければうれしいです」、松風は「ネオロマンスと『信長の野望』という大ヒットコンテンツがコラボレーションということで、皆さんの期待も大きいと思いますが、その期待を裏切らないように、魂込めて作りました。ぜひプレイしていただき、すべてのキャラクターを攻略していただいて、友だちと「アレ、こうだったね」、「いや、私の信長はこうよ」、「あれ、そっちの信長の話？」と盛り上がっていただければと思います」と、『下天の華』を楽しみにしているファンに向けて語った。

　イベント終了後は、『下天の華』試遊タイム……のはずだったが、その前に、なんと松風・島崎からサプライズ！　来場したファンを対象に、握手会が行われた。思わぬプレゼントに、ファンは声にならない声をあげつつ、松風と島崎と握手を交わし、ふたりに応援の言葉を届けた。

▲発売前だというのに、『下天の華』秀吉と家康のコスプレをしていらっしゃった方も！　ポーズも気合が入っています。