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大毅KO勝ち!公約通り2年半ぶり熱唱
亀田家「ダブル世界前哨戦」ノンタイトル10回戦 亀田大毅 KO ファウスティーノ・クプル (3月9日 横浜文化体育館)
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試合後涙を流しながら歌を歌う亀田大毅
Photo By スポニチ |
ノンタイトル10回戦で、亀田3兄弟の次男でWBA世界スーパーフライ級2位の大毅(24=亀田)は元北米フライ級王者のファウスティーノ・クプル(28=メキシコ)に6回43秒KO勝ち。試合後は公約通り、2年半ぶりに歌を披露した。三男でWBC世界バンタム級4位の和毅(21=同)はノルディー・マナカネ(29=インドネシア)に6回36秒KO勝ちした。
リングでへたり込むクプルに、大毅はどや顔を突き付けた。6回。こん身の右ストレートで相手をのけぞらせると、左右の連打を畳みかけてダウンを奪い、一気に勝負を決めた。
「ガードしてないから、パンチをいっぱい入れられて、ムキになった。でもKOだったのでいい判断だったんじゃないかな」
2回から相手との距離を詰めた。強烈な左フックを浴びせる一方で、何度も顔面にパンチをもらった。「足を使ったら前回みたいになる」と不本意な判定勝ちだった昨年12月のモコギンダ戦の反省を生かして、前進を続けた。記念すべきプロ30戦目。本来のスタイルで3戦ぶりのKOで飾った。
11年12月にWBAスーパーフライ級のベルトを失ってから5連勝とした。「世界前哨戦」を戦い続けるが、なかなか挑戦のチャンスが回ってこないのが現実だ。5月上旬にも初防衛戦を行うWBA王者、河野公平を最大の標的にしているが「盛り上がるから、俺も一番やりたい。でも、タイミングがありますから」ともどかしい思いを口にした。
試合後はWBA世界フライ級王者時代の10年9月の坂田健史戦以来2年半ぶりにマイクを握った。「大好きな曲だから」と選んだのは尾崎豊の「僕が僕であるために」。そのメッセージは今の大毅の心の叫び。世界挑戦のチャンスが巡ってくるまで、勝ち続けなきゃならない。
▽亀田大毅の熱唱パフォーマンス 10年2月にWBA世界フライ級タイトルマッチで王者デンカオセーン・カオウィチット(タイ)に勝った時に自作の「みんなへ」をピアノの弾き語りで熱唱。同9月に坂田健史に勝って初の防衛に成功した時にも歌った。過去には虎舞竜の「ロード」、T―BOLANの「Dear」「HEART OF GOLD」なども披露。
[ 2013年3月10日 06:00 ]
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