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国際
【中国ネットウオッチ】外国人の“公開処刑”で国威発揚
事件の捜査の参加した中国人警察官はテレビなどに相次いで登場しヒーロー扱いを受けた。4人の犯人の裁判を複数のテレビ局が中継した。死刑が確定すると、各テレビ局は前日から執行時刻を予告するなど、特集を組んで伝えた。
死刑執行当日は、死刑囚の独房にカメラを入れ、朝食を取る様子や、警察官や通訳と会話、刑場に連れて行かれ、薬物注射による死刑執行の直前まで詳しく伝えた。主犯格だったノアイカン氏が「犯行を後悔している」「死ぬのが怖い」「自分の子どもたちと会いたい」などと話したことも紹介している。
一連の報道は中国政府の犯罪に対する強い姿勢をアピールすることで、再発防止の狙いがあると指摘されるほか「中国はもはやアヘン戦争の時のように、外国にやられ放題の弱い国ではないこと」を国民に宣伝し、共産党政権の求心力を高める思惑もあるとみられる。
インターネットには「犯人を中国に連れてきて裁判にかけたことは、パキスタンでアルカーイダ指導者ビンラーディン容疑者を殺害した米国よりも、中国の方が法治国家だ」といった中国政府を褒め称える書き込みは多かった。
しかし一方、「凶悪犯罪で処刑される死刑囚はいくらでもいるのに、外国人だけを大きく報道するのはおかしい」「死刑囚が子どもに会いたいと言っているのに、会わせないのは人権上、問題がある」といった批判も寄せられている。
(北京 矢板明夫)
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