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【格闘技】

大毅 パフォーマンス解禁 KOショーで涙の熱ショー

2013年3月10日 紙面から

尾崎豊の「僕が僕であるために」を熱唱する大毅(福永忠敬撮影)

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◇ダブル世界前哨戦

▽亀田大毅&和毅▽9日▽横浜文化体育館▽観衆 3000人

 亀田3兄弟の次男で元WBA世界フライ級王者亀田大毅(24)=亀田=は、元NABF北米フライ級王者ファウスティーノ・クプル(28)=メキシコ=との54・7キロ契約10回戦で6回43秒のKO勝ち。感極まった大毅はリング上で尾崎豊の名曲を涙ながらに熱唱した。三男でWBC世界バンタム級4位の亀田和毅(21)=亀田=は、長男でWBA世界バンタム級王者亀田興毅を苦しめたことのある元PABAバンタム級王者ノルディー・マナカネ(27)=インドネシア=と54・5キロノンタイトル10回戦を行い、6回36秒のKO勝利。プロ27戦全勝とし、初の世界挑戦へ意欲を見せた。

 尾崎豊の「僕が僕であるために」をリング上で熱唱していた大毅の目が、あっという間にうるんでいった。サビを歌い上げると、目元をおさえ、歌いきってからもバンデージを巻いた手で何度も目元をぬぐった。大毅は、世界前哨戦と銘打たれたクプル戦に6回KOで完勝したことではなく、歌で涙をこぼした。

 「ばれた? あの詩が大好きやから。最後のサビのところ気持ち入るし、大事に大事に歌わなあかんから。そうしてたら、また歌えたわー、またみんなの前で歌えてるわーって感謝の気持ちみたいなんがウワーと沸き上がってきてな」

 十代のころから熱唱がトレードマークのようになっていた。だが、実は試合後に歌うのはグランドピアノで弾き語りした2010年9月、坂田とのWBA世界フライ級防衛戦以来。批判されがちだったパフォーマンスを“封印”してきた。その年月も、大毅を感極まらせたようだ。

 もちろん、試合内容は文句なしだった。減量に失敗して約1・1キロも重かったクプルを相手にフックで打ち合いを挑み、最後は左右のコンビネーションをたたき込みカウントアウトのKO。次戦は、河野公平の持つWBAスーパーフライ級タイトルへの挑戦が期待されている。「日本人対決になったら盛り上がるよね」と言い、河野を「一番やってみたい」相手とした。トレードマークの熱唱も戻った大毅は、2階級制覇へ向けて絶好調になってきた。

 

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