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【プロ野球】

浩二ジャパン きょうオランダ戦 足でかき回す

2013年3月10日 紙面から

 浩二ジャパンはとことん「2番・井端」に頼る。窮地の日本を救った井端弘和内野手(37)=中日=について立浪和義打撃コーチ(43)が9日、2番打者として「バテるまで」使う方針を語った。日本代表はこの日、東京ドームで10日のオランダ戦に備えて練習した。勝てば米国・サンフランシスコでの準決勝進出が決まる大一番。山本浩二監督(66)ら首脳陣は足でかき回す作戦で大砲ぞろいのオランダに対抗する構えだ。

 最後の関門も自慢の刀で切り裂く。オランダの試合を映像でチェックした高代内野守備走塁コーチが、付け入るスキを見つけていた。

 「そんなにクイックも速くはなさそうだし、無謀はいけないが、アグレッシブにいく」

 一つのキーとなるのは走者を塁に置いた際のクイック投球だ。オランダ投手陣のクイックは決して速くはない。日本のハイレベルのクイック投球に慣れている侍たちの足なら、問題なく次の塁を盗めるハズだ。

 高代コーチはこう続けた。「次の塁へ、次の塁へ、という意識は合宿中から変わらず言ってきたこと。その意識が昨日の試合でまた高まったと思う」。宮崎から浩二ジャパンの合言葉としてきたのが「次の塁へ」だ。

 前夜の逆転勝利も9回2死から鳥谷が二盗を決めたことがポイントになった。再三のエンドランも仕掛けた。台湾守備陣を揺さぶり続け、土壇場でひっくり返した。

 最初から力比べなどするつもりはない。山本監督は「オランダはやはりパワーがある。1、2、3番から9番までスイングが大きいし、鋭い」と、印象を語った。「打たれんようにやるだけだ。バレンティンは力がある。2年連続本塁打王をとっている。2番、3番(打者)もメジャー経験がある」。パワーで大砲軍団に対抗できないことは百も承知だ。

 福岡での1次ラウンドや前日(8日)の台湾戦以上に重きを置くのが足攻めだ。「走塁のスピードは守る側にとってはプレッシャーになる。大舞台になればなおさら。こっちはみんな走れる」。機動力を前面に押し出す山本監督の采配は大会を通じてぶれない。国民の平均身長が世界屈指のオランダ。巨人軍団の足元をスピードでかき回す。 (生駒泰大)

 

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