クローン技術

クローンを繰り返す「連続核移植」で誕生した24～25世代目のクローンマウス＝理化学研究所提供(時事通信)

マウスクローン、26世代成功＝1匹から598匹に―理研

　1匹のマウスから遺伝子が同じクローンマウスを作り出し、さらにクローン作製を繰り返して25世代で計581匹のマウスを作ったと、理化学研究所再生・発生科学総合研究センター（神戸市）の研究チームが8日、米科学誌セル・ステムセル電子版に発表した。現在は26世代、598匹に達したという。将来は優良な家畜や絶滅危惧種のクローン作製に応用が期待できるとしている。(時事通信)
[記事全文]

・ 1匹のマウスから500匹以上のクローン作出に成功｜報道発表資料 - 理化学研究所(3月8日)

◆連続核移植は世代が進むごとに出産率が低下
・１匹からクローン５９８匹、理研がマウス実験で - 従来は成功率が１～２％と低く、クローンから再びクローンをつくる実験を繰り返すと徐々にクローンができなくなり、６世代で途絶えていた。読売新聞(3月8日)
・クローンって何？ - 文部科学省

・ Successful Serial Recloning in the Mouse over Multiple Generations(英語) - Cell Stem Cell(3月7日)

ニュース

誕生したクローンマウス（時事通信）8日 - 9時8分
１匹からクローン５９８匹、理研がマウス実験で（読売新聞）8日 - 7時6分
クローン苗木：屋久島の縄文杉、愛称は「もじょん杉」　川路さんの提案選ばれる　／鹿児島（毎日新聞）5日 - 17時22分
NTTPC、VPS新サービス「WebARENA VPS クラウド」（Impress Watch）5日 - 16時0分
オラクル、「Oracle DB」＋「ZFS Storage」環境専用の管理ソフトウェア発売（Computerworld）2月28日 - 15時20分
JSTなど、ブタの体内でヒトの臓器を産生する技術の開発に一歩前進（マイナビニュース）2月21日 - 9時10分
長興山紹太寺、江戸時代から愛されるしだれ桜がクローンで命継ぐ／小田原（カナロコ）2月18日 - 19時0分
Facebook、今度は「友達追跡アプリ」リリースで騒動（山本一郎）2月6日 - 18時55分
台湾で世界初のクローンミニブタが誕生、繁殖も成功（XINHUA.JP）2月6日 - 8時16分
ミクシィの経営陣が新体制に、昨年買収したkamadoの川崎裕一氏らが執行役員に就任（TechCrunch Japan）1月24日 - 15時0分

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関連情報

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クローンとは

項　目	概要
クローンの語源	ギリシャ語で「K l on =小枝」であるが、現在では「遺伝的に同一である個体や細胞（の集合）」を指す生物学の用語として使われている。クローン羊やクローン牛とは、お互いに全く同じ遺伝子組成を持った複数の羊や牛を指す。
クローン技術
哺乳類のクローンを生み出す方法	受精後発生初期の細胞を使う方法と成体の体細胞を使う方法がある。
クローン技術の応用
クローン技術の特徴	同じ遺伝的特徴を持つ動物をたくさん作り出すことができる点にある。つまり、人為的に選んだ遺伝的特徴を持つ動物の大量生産などが可能になる。
身近な応用	クローン技術は、食料分野や医療分野など、身近なところに応用できる可能性があり、例えば、肉質の良い牛や乳量の多い牛の大量生産や、病気の治療に必要な医薬品を乳の中に分泌する羊の大量生産が可能になるかもしれない。また、トキ、サイ、パンダなど、絶滅の危機にある動物の絶滅を回避できるなどの可能性もあり、クローン技術は様々な分野で応用できる可能性を持っている。
クローンって何？ - 文部科学省
クローン動物
クローン羊	1996年7月にイギリス・ロスリン研究所がその誕生に成功し、「ドリー」と名づけられた。ドリーの誕生は1997年2月に発表された。
クローン牛	1996年にイギリスで作出されたクローン羊「ドリー」と同じように成体（大人）の体細胞から生まれたものと、従来の受精卵分割・核移植によるものとがある。技術的には受精卵クローン牛のほうが古く、1987年アメリカで初めて誕生し、日本では90（平成2）年に誕生した。
Yahoo!百科事典:クローン動物 - gooヘルスケア

クローン食品

体細胞クローン動物に関する状況について - 食品安全委員会

「お墨付き」でもクローン牛は不安

内閣府食品安全委員会はクローン牛についての安全性を認める方針で、今年中にも流通が認められる可能性もある。しかし、クリックリサーチの結果では、不安が残る人も多いという結果が。

クローン食品の栄養価

米国FDA（アメリカ食品医薬品局、英語）の豚を使った実験では、一般の豚とクローン豚との間に、栄養価に関する違いは見られなかった。(All About「世界のニュース・トレンド」ガイド記事「食べられますか？クローン食品(2007年2月1日))

ライフサイエンス(生命倫理・安全に対する取り組み)

ヒトに関するクローン技術等の規制に関する法律施行規則および特定胚の取扱いに関する指針。

クローン技術 - 文部科学省

ヒトクローン規制法

「人クローン個体及び交雑個体の生成の防止並びにこれらに類する個体の人為による生成の規制」（1条）をする法律。

（禁止行為）
第三条 　何人も、人クローン胚、ヒト動物交雑胚、ヒト性融合胚又はヒト性集合胚を人又は動物の胎内に移植してはならない。
（罰則）　
第十六条 　第三条の規定に違反した者は、十年以下の懲役若しくは千万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する。

ヒトに関するクローン技術等の規制に関する法律（平成12年法律第146号） - 法律の条文。法なび法令検索
「ヒトに関するクローン技術等の規制に関する法律」及び「特定胚の取扱いに関する指針」について - 文部科学省

クローン年表

1996年	クローン羊ドリーが誕生
1997年	クローンマウス誕生
1998年	クローン牛誕生
2000年	日本、クローン技術規制法成立(クローン人間作成の禁止)
2001年	米企業、ヒトクローン胚を作成
2003年	ドリー死亡
2005年	国連、クローン技術の人間への応用全面禁止を宣言
文部科学省