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国内最速320キロ 乗り心地快適 「はやぶさ」試乗会
 | E5系「はやぶさ」の試乗車(右)。仙台駅ホームでは同じ16日にデビューする秋田新幹線E6系「スーパーこまち」の回送列車と並んだ=7日午前11時57分、JR仙台駅 |
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春のダイヤ改正で16日に国内最速の時速320キロ運転を始める東北新幹線E5系「はやぶさ」の報道機関向け試乗会が7日、大宮−仙台間であった。現行の最高時速300キロを上回る走りは安定性に優れ、振動や騒音も少なく、快適な乗り心地を十分に保っていた。(報道部・長谷美龍蔵)
列車は午後0時10分に仙台駅を出発した。速度計を読み上げる車内放送が始まったのは、一時停車した福島駅を出発してから。スピードはぐんぐんと上がり、わずか3分で265キロから300キロにアップ。午後0時40分、郡山駅を目前にしたトンネル内で320キロに到達した。 車内アナウンスは「ただ今、この列車は国内最速で運転しています」と告げた。車窓の景色がめまぐるしく入れ替わる。車内は意外なほど静かで、揺れは小さく安定していた。 JR東日本によると、時速320キロは通過点でしかないという。新幹線車両グループの梅田啓課長は取材に「あくまで現在の最高速度と考えている。少し時間はかかるかもしれないが、360キロ実現に向け技術開発を進めたい」と語った。 「はやぶさ」は16日から単独運転の上下7本が宇都宮−盛岡間を走行時に320キロ運転する。所要時間は東京−新青森間が現行より11分短い2時間59分、東京−仙台間が1時間30分で5分短縮される。
2013年03月08日金曜日
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