サッカー:「J3」に参入する、南国高知FCが決意表明 「知名度アップ図りたい」 /高知

毎日新聞 2013年03月07日 地方版

 Jリーグは6日、現行のJ2の下にJリーグ入りを目指すクラブなどで構成する新リーグ「J3」の全容を公表した。14年に発足するJ3は、J2の下部の日本フットボールリーグ(JFL)からだけでなく、さらに下部にある地域リーグからも参入が可能になる。県内からは四国リーグ所属の「南国高知フットボールクラブ(FC)」が新規参入を目指すことを表明。同クラブの宮地貴嗣代表(44)に「J」を目指す意気込みなどを聞いた。【聞き手・倉沢仁志】

 −−なぜ高知から「J」を目指すのか?

 「高知のことが好き」という県民は多いが、それが象徴になっているものは少ない。高知でプロスポーツを日常的に観戦できるのは野球の独立リーグくらい。実際に生の試合を観戦し、老若男女問わずプレーヤーとその場で感動を共有して、もっと高知を好きになってもらいたい。あとは三都主アレサンドロ選手(35)=明徳義塾出身=や吉村圭司選手(33)=佐川町出身=といった、高知にゆかりある選手の受け皿になれればと思う。

 −−高知といえば「野球王国」のイメージも強い。サッカー文化を根付かせるという難しさはあるか?

 確かに野球の競技人口の方が多いとは感じるが、少年世代ではサッカーの競技人口も昔に比べて増えている。サッカー人気が全く無いわけではないし、その点はあまり難しく考えていない。

 −−J3参入条件として、まずJリーグへの準加盟が必要。その準備は?

 もちろんしている。当面の目標は、準加盟だ。ホームタウンとなる自治体からの支援など加盟条件を満たし、6月までには準加盟を申請したい。また現在は非営利法人「南国高知FC」として活動しているが、来春までには株式会社に移行したい。チーム名の変更なども考えている。

 −−ホームタウンは既に決まったのか?

 確定というわけではないが、高知市を中心としていくことになるだろう。

 −−JFLからもJ3へ参入を目指すチームがある。参入に向けたライバルは多いが、今後の課題は?

 J3への参入は決して楽な道ではない。まず、クラブの知名度が足りない。J入りを目指していることも、あまり知られていないと思う。もっと県民の皆さんに南国高知FCを知ってもらうことが必要だ。

 −−知名度アップに向け、考えている取り組みは?

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