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台湾で原発の建設反対のデモ3月9日 19時20分
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東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けて、原発の安全性に対する不安が高まっている台湾で、建設中の原発の工事の中止を求める大規模なデモが行われました。
台湾では、台北近郊の新北市で2基の原子炉を備えた第4原発の建設が進められていますが、工事のトラブルが相次いでいるうえ、福島での事故を受けて、安全性に対する不安が住民の間で高まっています。
デモは、東日本大震災から2年となるのを前に9日、台北や高雄など4か所で行われ、このうち、台北では警察の発表でおよそ5万人が総統府の前からデモ行進をしました。
参加者たちは「危険な原発は拒絶しよう」などとシュプレヒコールを上げて、第4原発の建設の中止などを訴えました。
参加者の一人は「日本でも福島のような原発事故が起きてしまうのに台湾では突発的な事故に対処できない」と話していました。
第4原発は1999年に建設が始まり、日本のメーカーが原子炉などの主要部分を受注したことから「日の丸原発」とも呼ばれていますが、台湾の与野党の政治的な対立なども影響し、当初の予定より10年以上完成が遅れています。
こうしたなか、建設を継続する立場の台湾当局は、住民投票によって建設の是非を問う方針を打ち出していて、今後の展開が注目されています。
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