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スポーツ
【鈴木明子のHAPPY SKATING】緊張している自分に気付く
2013.3.6 14:57
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【鈴木明子のHAPPY_SKATING】2月に行われた四大陸選手権の公式練習で調整する鈴木明子選手。練習では「試合では必ず緊張する。そのときいつも通りにできるようにする」ことを意識しているという=大阪市港区の大阪市中央体育館(共同)
緊張することは、悪いことのようにいわれますが、「緊張している自分に気付く」ことは、冷静になれているんだと発想を転換しました。そのことで、緊張しているという実感がないまま、フワフワした不安な状態が少なくなりました。
最近では、大会のときなどに緊張していると感じると「よし、いいぞ」と思えます。自分でわかることで、試合前に不安になることもなくなります。コーチに「先生、いま緊張している」と自分から明かすようになり、コーチも「よかったね」といってくれます。
バンクーバー五輪に出発する前の母の言葉も大きかったです。「ねえ、あなた緊張していいからね。それが普通よ。オリンピックに出るのに、娘が緊張しないというほうが、私は心配だから」って。緊張して当たり前、悪いことではないんだと思わせてくれました。
バンクーバー五輪のフリー演技の最初のポーズ。私は自分の手が震えているのを、「あっ、手が震えている。緊張しているんだ」と客観的に確認する不思議な感覚を手にすることができました。本番で手が震えていたら、どうしようって焦りますよね。でも、そうじゃなくなったことを、あのときしっかりと感じることができました。
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