吉祥寺女性強盗殺人事件 同居少女が少年出頭までの一部始終語る
東京・吉祥寺のアルバイト女性強盗殺人事件で、逮捕された18歳の少年と同居していた少女が、少年が出頭するまでの一部始終を語った。
事件後、少年は「俺は自首したい」などと話していたという。
少女は「テレビを見てる時に、(ニュースで)『きょう、吉祥寺で...』みたいな。ルーマニアって言ってたから、で、吉祥寺行ってたし、うちらもパニクっちゃって」と話した。
強盗殺人の疑いで、3日に逮捕された18歳の少年と、アパートで同居していた少女。
東京・吉祥寺の路上で、2月28日未明、山田 亜理沙さん(22)が殺害され、財布などが奪われた事件。
18歳の少年が、警視庁に出頭するまでのおよそ70時間の様子を、アパートで同居していた少女が初めて語った。
少女は「(2月27日)昼間になんか、2人がごそごそごそごそ準備してて、髪の毛セットしたりしてて、『どっか行くの?』って言ったら、『ちょっと』って、『出かけてくる』って、(夜)電話したら、『いや、もう漫喫で終電ないから』って、『始発でそっちに向かうから、待ってて』って言われて」と話した。
犯行後、ルーマニア国籍の少年と別れ、電車を乗り継ぎ、日野駅にたどりついた少年と合流した少女は、タクシーでアパートへ向かったという。
そのアパートで少女が目にしたのは、テレビのニュースで繰り返し放送された、走り去る2人の少年をとらえた防犯カメラ映像だった。
少女は「また、その次の昼ぐらいに起きた時に、テレビつけた時に、もう、あの走ってる動画(を見た)。黒い(ジャージー)のがシュンって、そのあとに白いジャージーが追いかけたんですよ。『えっ、えっ、うそ?』って思って、『これ、そうですか?』って言ったら、『ごめん』ってなって、それから、『あのね』って話になって、みたいなことを言って、『人刺しちゃったんだ』みたいな。警察が乗り込んできた時にばれたら、うちらだって悪くなるし。だから、なんだっけ、『自首とか、そういうの考えてないんですか?』って言って、ちょっと冷たく言ったら、なんか『俺は自首したいから、パニクっちゃってて、何から話せばいいかわかんない、警察に』って。それで『リセットして、あしたの朝行くから』みたいな。『どんなに欲が強くても、人を刺すことは、うちは許せないし』って言って」と話した。
少女は、少年に出頭するよう促したという。
結局、知人男性に促され、2日夜、少年は日野署に出頭した。
少女は「昼にケーキの、なんか材料を買って、『最後に食べてほしい』って言って。3月の2日の昼間ぐらいに食べてほしくて、『自分がやったこととか、全部反省して、帰ってきてください』って言って、『どんなことがあろうと、うちらは待ってるんで』って言って、『でも、反省してこなかったら、もう知らない』っす、みたいな」と話した。
警察の取り調べに対し、18歳の少年は、「被害者の山田 亜理沙さんのキャッシュカードは、逃げている時に落とした。奪った金は、数千円だった」と供述している。
事件については、「取り返しのつかないことをしてしまった」と、反省している様子も見せているという。