ハマってる事がない時に何か書きたくなる病気。twitterのTLで「Kanon問題」とやらが話題になっていた時に思いついたネタだけど、あんまり関係はない気がする。よくわからんので気にしない方向で。
さて、ツンデレだヤンデレだハーレムだ非実在青少年だと色々言われたい放題のエロゲのヒロインたちですが、たまには
彼女らの気持ちを考えてみるのも面白いかもしれない。
「あちらを立てればこちらが立たず」がエロゲの基本。主人公の体は一つしかない。なら“立てられなかった”ヒロインは何を考えているんだろうとか、そんな話です。エロゲーマーにありがちな発想。
ヒロインたちの協定
【マブラヴ ALTERED FABLEより 温泉にて】
美琴「じゃあねえ、誰がタケルを射止めても文句なしってことで、どうかな?」
壬姫「あ、私も同じこと言おうと思ってましたー! だって、みんな大切なお友達だもん!」
千鶴「……いいんじゃない? 白銀君を巡って私達が対立なんて……バカバカしいわ」
~~
純夏「よーし決まりだねっ! 誰がタケルちゃんのハートをゲットしてもお互いに文句を言わないことをここに宣言しまーす!!」
あちらを立てればこちらが立たず……これは主人公が誰か一人を選んだ時、ヒロインたちはどうするかという話し合いである。スキー旅行で温泉につかりながら、一部を除いた全ヒロインが集合している。そして「全員主人公が好き→ヒロイン同士で対立するのは嫌→誰か一人選ばれても文句言わない」という「協定」が成立した。
この協定のお陰か、実際に主人公が誰を選んでも、
誰も文句を言ってこない。 「協定」はともかく、特定のヒロインと恋愛関係が成立した後、誰も表立って介入してこないというのは大抵のエロゲに普遍のもので、マヴラヴが特別だというわけではない。ならどのエロゲでもこんな風にヒロインたちが「協定」を結んでいるのかといえば、そんなことはない。
ならなぜ、他のヒロインたちはただ静かに、あるいは多少のやっかみ程度でフェードアウトしていくのか。単なる物語の都合という問題ではなく、ヒロインたちの気持ちという面から考えた時、そこにあるのは何か。なぜ整然と統一された行動をとることができるのか。
こんな疑問についての一つの考え方を提示してみる。それは
“実はプレイヤーから見えないだけで、どのエロゲにもヒロインたちの「協定」が存在する”というものである。
もちろんそんなわけはないのだけど、暗黙の了解ないしヒロインたちの性格によって、結局は「協定」を結んだのと同じ状態になっていると考えるわけだ。
「協定」を支えるのは計算づくの利害関係ではなく、あくまでヒロインたちの気持ち……上の例を字面どおりに読めば、
友情ということになるだろうか。主人公を中心に集まったヒロインたちが、長い時間を過ごし、たっぷりと友情を育んでしまった。そして結果的に争うことができなくなったという感じである。
……度がすぎるほど物分かりがよくて、無闇に大人びている。エロゲのヒロインたちがみんなこんな感じだったりするかもしれないと思うと、頭も下がる。
あるいは主人公が鈍感にならざるを得ないのと同じように、彼女らもそうならざるを得ないだけなのかもしれない。
極端な例外はコトノハ様のような
ヤンデレ系ヒロイン。
一時のヤンデレの流行は、抑えつけられていたヒロインたちの不満が凝り固まったなれの果ての怪物だったような気もしなくもない。
ハーレムエンドの後のヒロインたち
【果てしなく青いこの空の下で…。より 「女達の決断」にて】
文乃「変な事に巻き込んでごめんね。本当は私、正士君は沢山の女の子に囲まれるより一人の女の子と仲良くする方がいいって思ったから、穂村さんを挑発したのよ」
「たぶん、正士君、あのままじゃ駄目な人になりそうだったから。みんなに甘えて、甘やかされて、わがままな子供みたいになりそうで」
「でも、ちょっと私が考えていた事と違う結果になりそうね。みんな、馬鹿みたいに人がいいから、正士君の事を怒れないのよ」
~~
悠夏「ま、いいんじゃない? とにかく、正士には、私達の心の事ちょっとは伝わったでしょ?」
「みんなはさ、正士に嫌われたくないし、悲しませたくないからさ、何も言えないんだよ」
「だから、正士がしっかりしてくれないと」
~~
その時までに、俺もちゃんと誰と一生を過ごすのか決めないと、また今朝のような事になって皆が皆、俺から離れていってしまうかもしれない。
正士(大人になりたくないなぁ……)
「果て青」エンディング後のおまけ。ヤリまくりのハーレム状態になった主人公に、軽く説教じみたことを言っていくヒロインたちの図。主人公もヒロインたちも、「このままじゃ駄目だよな~」となんとなく思っているらしい。
思うに、ハーレムエンドというのは、ゲーム開始時に設定されているハーレム環境の、
正当な延長上にあるものである。よく「ハーレムエンドが気に入らない」とか「ハーレムとかおかしくね? ありえなくね?」とかいう意見を見たりするんですけど、そんなにおかしいものじゃないと思うんです。
どういうことかというと、恋愛関係
成立後のハーレムにはやはりヒロインたちの
「協定」があるんです。その内容は、結局ヒロイン同士の対立やハーレムの崩壊を避けるためのもの(平等に相手をしてもらうとかその辺)で、恋愛関係
成立前の「協定」とあんまり変わらないんですね。つまり、ただの延長なんです。最初の
異常がそのまま維持されてるだけ。
マブラヴで「協定」をかわしたヒロインたちが、そのままハーレムエンドを迎える図など、あまりにも容易に想像できます。(実際そんな風にはならないけど)
この果て青のこのエピソードでは、ヒロインたちは主人公に誰か一人を選ばせようとしつつも、それを強制しようとはしない。主人公に「しっかりしろ」と忠告するだけ。だから主人公は“しっかりせずに”そのままハーレム状態を継続しても、多分かまわないのである。そして、ヒロインたちはそれを受け入れてしまうだろう。
主人公が誰を選んでも、誰も文句を言ってこないのと同じように、
やはり誰も選ばなくても、あるいは全員を選んでも、ヒロインたちは文句を言わないのである。 ……いや言ってるのか。でも決定的な行動はとらないから同じか。
その理由を、文乃は
「みんな馬鹿みたいに人がいいから」だと表現した。
これは全くその通りだと思います。多分マブラヴのヒロインたちも同じで、やっぱり馬鹿みたいに人がいいのである。あるいは他の多くのエロゲのヒロインたちも同じようなものなのかもしれない。
馬鹿みたいに人がいい奴らの、ぬる~い恋愛関係
ヒロインだけでなく、
主人公も“馬鹿みたいに人がいい”のだと思う。
凌辱系の主人公でもない限り、欲望にギラついてハーレムの形成や維持に躍起になることはない。ただなんとなくヒロインたちを受け入れてるうちに、ハーレムになっちゃっているだけである。やはり、ただ馬鹿みたいに人がいいだけだ。
“甘えて、甘やかされて”いるのも主人公だけではない。ヒロインたちも同じである。「協定」などといえば聞こえはいいかもしれないが、波風を立てないように優柔不断な振る舞いを続けている態度は、
主人公と変わらない。そうやって甘え合っているのだから、お互い様。そういう意味では、彼らはお似合いなのである。
お膳立てはとっくに終わっている。あとは選ぶだけ。
作品にもよるけど、誰が選ばれるとか選ばれないとか、ヒロインたちはとっくに考えを終えていて、主人公の行動をただ待っているだけのように見える。
幼馴染キャラとか特にそうで、10年も待ってれば
何もかも今更だろう。選ばれなければ選ばれなかったで、
ホッとしてしまうぐらいには焦れているような気がする。
ゲーム開始時からハーレム環境が成立していしまっている時点で、後の展開などきっと誰でも考える。誰かが選ばれれば、誰かが選ばれない。分かりきったことだ。長い間自分の死を見つめつづけた老人が終わりを受け入れるように、あるいはその家族がそれを受け入れるように、馬鹿みたいに人がいい彼らは、
自然の成り行きを受け入れるのだろう。
それを示すかのように、選ばれなかったヒロインたちは静かにフェードアウトしていく。わきまえたものだ。
主人公はなんにも気にせず、存分に選べばいい。あるいは“鈍感”だから何も気にしないかもしれないが……そうすれば、彼女らは全てを受け入れるだろう。最初からあらゆる
お膳立てが終わっているのだ。
全てが許されていて、誰も主人公の選択を責めない。 これも一つの答えなのだろうか。よくわからん。
プレイヤーが問題視する内容なんか、ヒロインたちにとってみれば馬鹿にされているようなものかもしれない……と思う。彼女らは馬鹿みたいに人がいいけど、馬鹿ばかりとは限らない。
結局何がいいたかったのかというと、
「エロゲヒロインなめんな」というようなことらしい。
選ばれなかったらどうだとか、そんなことは、
恋愛経験少なめの童貞くさい草食系で非モテなエロゲヲタども(自爆1)が、キモい心配をするようなことじゃないんじゃないかと思うわけだ。そんなことだからリア充になれねーんだよ(自爆2)。フェードアウトしたヒロインの生死を心配をしてる暇があったら自分が無駄に発射した精子の心配でもしてろ(自爆3)
結論
「男は黙って好きな娘でオナニー」 わかったようなわからんような。なんだこれ。
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選ばれなかったヒロインの心情を
綴るゲームとかあったら面白いのでしょうかね?