シネマサウンドは特定の企業が提唱する映画音響再生システム
(信号方式、設備、環境) です。
シネマサウンドは特定方式 (Dolby、DTS、THX、SDDS) で加工して、映画フィルム等に記録されています。
シネピピア1/2で対応しているフィルム用サウンド方式は
DOLBY DIGITAL(SR-D)
DOLBY SR
DOLBY A-type
DOLBY STEREO
MONO
DTS です。
シネマ2で採用しているビデオ再生等のサウンド方式は
DOLBY DIGITAL
DOLBY SURROUND
DTS
STEREO です。
良好な上映、つまり製作と上映で限りなく同質であることを可能にするために、映画製作側と劇場再生側、両方に一定のルールを提唱している代表格が米国ドルビー社です。ドルビー社は自社のシネマプロセッサー導入にあたり、環境、設備について推奨値を示しています。
【環境推奨】
・暗騒音値―――上映状態で映画以外の騒音値を指定(NC-25〜35)
・残響時間―――再生装置を使用した場合の理想的な残響時間を指定
(容積330m3では0.3秒/500Hz)
・再生装置―――有効再生が可能な具体的機器名を公表する/最低限の機器を指示
シネマスピーカーやイコライザー等はDOLBY社の推奨リストにありません。しかし、DOLBY社が推奨する以上の品質を実現するために、シネ・ピピアではあえてメイヤー社製スピーカーを採用しています。
シネ・ピピアでは全ての推奨値を満たすか、上回っています。
プロセッサ導入調整については作業内容を具体的に指示しています。
1. A-Chain
Alignment―――電気音声信号の基本測定、調整作業です。 ドルビー社が提供するテストフィルムを用いて、サウンドラック読取器からシネマプロセッサに送り、プロセッサ内部の信号を内部基板調整部や外部オシロスコープ等で測定、調整します。
2. B-Chain
Alignment―――会場での再生音量、音質を基準値に合わせる測定、調整作業です。
プロセッサーの音量表示と会場の音量(各スピーカ音量)を合わせ、制作時音量を忠実に再現します。
プロセッサー内部の信号発生器を使用して、制作時音質を忠実に再現します。
シネ・ピピアでは導入時の調整に約2週間かけており、日々調整更新しています。また上映作品ごとに試写、調整を繰り返しています。