共に生きる・トブロサルダ:大阪コリアンの目/110 /大阪

毎日新聞 2013年03月08日 地方版

 ◆北中道小・民族学級の学び

 ◇国際理解学習に力 大阪の教育モデルに

 学びを締めくくり、それぞれの進路に船出する子どもたちが、いま最後の日々を過ごしている。3月中ごろに一斉に行われる卒業式。保護者にとっても節目を迎える季節だ。

 一方、本番の卒業式を前に、もうひとつの修了を祝う式が各地の小中学校で行われている。大阪府内のいくつかの公立小中学校に開設されている民族学級の修了式だ。

 民族学級とは、公立学校に学ぶコリアにつながる児童生徒らが朝鮮半島の言葉や文化を学び、同胞たちと交流する課外学級だ。

 大阪に民族学級が誕生したのは1950年前後。それに先立って交わされた大阪府知事と在日団体の代表者による覚書が起源となっている。あれから60年以上の歳月を経た今も、各地に民族学級、あるいはそれと同様の活動が学校教育の中で続けられている。

 民族学級の設置校では、国際理解学習にも力を入れる。コリアの子らが民族学級で学ぶためにも、日本人児童らの国際感覚を育み異文化理解を深めることはとても重要だ。

 去る3月1日、大阪市立北中道小学校民族学級の卒業式に出席した。今回卒業する6人をはじめ他学年の入級児童、そして国際理解学習に取り組んだ5、6年生の全児童が出席した。華やかな民族衣装に袖を通した児童たちが校長先生から修了証を受け取った。そしてよく通る声で一人一人が学びを振り返った。

 「自分が韓国にルーツがあることを、しっかり自覚して、胸を張って進んでいきたいです」。「なぜ本名を使うのか自分なりに言えるようになり、今までより自分と向き合えるようになりました」。「6年間の民族学級での思い出を大切にして、ほこりを持ってがんばって行きたいです」。

 彼らに応えるように、日本人児童もメッセージを述べた。「皆さんが民族学級でがんばっている姿はとても輝いていました」。「発表会で皆さんとプンムル(朝鮮半島の伝統楽器による演奏)に取り組んだことが心に残っています」。「互いに理解しあって共に未来をつくっていきましょう」。

 前回、在日児童が同級生から受けた差別発言について書いた。学校に関わる悲しい出来事であったが、その一方で、国際理解を柱に、外国につながる子どもらの民族教育に取り組む学校もある。北中道小学校のような民族学級設置校を国際都市大阪の教育モデルにしてほしい。

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