橋下徹大阪市長は8日、和田智成・東住吉区長(51)を今月末で更迭する方針を明らかにした。民間などから公募・起用された24区長の1人で、公募区長の更迭は初。昨年8月の就任からわずか8カ月で職を解かれる。今後の処遇は未定で、後任区長は市職員から選ぶ。
橋下氏は更迭理由について、「組織人としての適格性に欠ける。態度振る舞いも子どもじみている」と報道陣に説明。和田氏が区長就任前の研修を「意味がない」として抜け出したり、橋下氏が出席を求めた会議を私用を理由に欠席したりしたことを挙げ、「しばらく様子を見ていたが、限界を超えた」と説明した。
和田氏は経営コンサルタントなどを経て区長に就任。しかし、市内部では幹部公務員としての資質を疑わせる言動が再三指摘されていた。昨年11月には、今月末で廃止する区内のコミュニティーバス(赤バス)の運行業者を、市交通局との調整を十分せずに決定したとして、橋下氏が注意。昨年12月に頻発する市職員の不祥事を受け、市が幹部に連帯責任を問う形で給与の自主返納を求めた際には、和田氏だけが応じなかったという。
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朝日新聞官邸クラブ