蹴球探訪
金持ちクラブが勝てない Jの特殊性(3月1日)
トップ > 中日スポーツ > プロ野球 > 紙面から一覧 > 記事
【プロ野球】杉内が締めた 汚名返上、意地の0封2013年3月9日 紙面から ◇WBC 2次ラウンド・台湾戦 日本4−3台湾
極度の緊張感。延長10回。侍ジャパンが待望のリードを奪う。最後のマウンドに向かったのは、杉内だった。差はわずかに1点。走者を背負いながらも、シビれる1イニングをゼロで締めた。 「僕自身、初めての抑えだった。抑えの人の気持ちが分かったし、先発とは違う緊張だった。最後、勝った瞬間を味わえる喜びを感じました」 牧田から引き継いだマウンド。175センチの小さな左腕が大きく映る。チームで唯一の3大会連続出場。「日本のために全力を尽くす。先発でも、中継ぎでも、どこでも構わない」。代表候補に名を連ねて以来、頭の中には常に“侍プライド”があった。しかし、その男が自分を見失った。この日に発売された週刊誌に、宮崎合宿中の女性問題が掲載された。日の丸を背負う宿命を忘れたかのような失態。巨人の原沢球団代表が「チーム(侍ジャパン)に迷惑をかけた責任は大きい」として厳重注意と罰金の処分を科す方針を表明する事態に進展した。 汚名返上のチャンスはグラウンドの上にしかない。1死から連打を浴びて一、二塁。無心になって腕を振った。遊ゴロ。坂本−鳥谷−井端とボールが送られる。一塁塁審の右手が上がった。耐えた。勝った。すべてを忘れ、杉内は全身で歓喜を表した。 (井上学) PR情報
おすすめサイトads by adingo
|