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財務情報を公開する個人は増えていく—「上場」する個人

2013/03/09


先日「イケダハヤトっていくら稼いでるの?を公開してみる」という記事を書いたら、思いのほか反響が大きく驚きました。


「上場」する個人

なぜゴッホは貧乏で、ピカソは金持ちだったのか?」で指摘されているように、ぼくらはある意味で「上場」しているといえます。

グーグルが被リンクという形でページの重要性を評価したように、個人の信用を評価するアルゴリズムやプレーヤーが現れ、僕たちの「レジュメ」がウェブ上に保管される。

(中略)個人の信用が可視化され、お金に換えることが可能な社会では、僕たちはみな「上場」しており、「株価」がついているということに気付かなければならない。

Empire Avenue」という面白いサービスがあります。ソーシャルメディア上の影響力を「株価」に見立て、個人間でポイントを投資することができる、というゲームです。

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投資をすると、

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ポートフォリオに入っていきます。株価は毎日変わるので、資産も変動していきます。

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Empire Avenueはあくまでゲームですが、こういう「個人の評判や影響力がスコア化され、市場化される」という世界観は今後一般的になっていくでしょうね。


個人も投資家向け情報開示を行う

個人の株がやり取りされるようになれば、上場企業がそうするように、個人もIR(投資家向け情報開示)を行うようになる未来が訪れるかもしれません。ぼくが収益を公開したのは、そんな未来の実験でもあったりします。

ただし、ここでの情報開示は、必ずしも金銭面に限らないでしょう。むしろ非金銭的な活動がもたらす影響こそ、開示すべきです。

たとえば「ボランティアに割いた時間」と、「その結果生まれた社会的便益(金銭換算)」を開示するのです。これは個人の株価を左右する重要指標となるでしょう。「1時間のボランティアで1万円分の社会的便益を生み出せる人材」と「1時間のボランティアで100万円分の社会的便益を生み出せる人材」とでは、後者の方が高い株価を付けるはずです。

近年、「SROI(Social Return on. Investment:社会的投資収益率)」と呼ばれる、非金銭的な活動(社会的投資)のインパクトを金銭的に評価する手法が発達しています。「若者UPプロジェクト」のように、国内でも事例が少しずつ現れています。

未来としてありえるのは、このSROIの計算式を個人にも当てはめる、というものです。各個人の社会的価値を、金銭評価するわけです。その情報にもとづき、個人は投資を受けることができる。うーん、SF的な未来が待ってますね(次の本は、こうした未来を描いた小説を書いてみたいと考えています。乞うご期待です)


まずは手近なところから、毎月の売上を公開していこうと思います。確定申告の作業にもなりますし、できれば財務諸表も公開していきたいところ。SROIも計算できるようになったら、そちらも導入していきます。


というわけで、資本主義の未来について平易に説かれた一冊です。未来志向の方におすすめ。

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