一覧に戻る
開成町文化団体連絡協議会 会長 下山 千津子さん 開成町延沢在住
○…今春、36団体、約700人が所属する開成町文化団体連絡協議会の会長に就任した。初の女性会長。あじさい祭のアフターイベントとして6月に会として取り組んだのが風鈴まつり。会場となったあしがり郷・瀬戸屋敷には一週間の期間中、2,500人が訪れた。「昨年、川崎大師の風鈴市を見て、古民家の瀬戸屋敷には風鈴の音色が似合うと思ったんです」。来場者からは「心地よい風が郷愁を感じた。風鈴のアイデアは素晴らしい」といった声が多く寄せられた。つりしのぶと小田原風鈴、竹の手づくり風鈴などがずらりと並んだ。「私も祭りの合間に渡り廊下に座り音色を聴いたら、本当に癒されました」
○…「何をするのも皆さんの力があってこそ。力の結集により素晴らしいものが生まれます」と優しい目が輝く。日本の文化を伝承、伝達する団体が結集する文団連ならではの魅力あるものにしたいと意欲を見せる。
○…開成町生まれの開成育ち。「実は体育会系なんです」とにこやかな笑顔に。中学ではソフトテニスで郡優勝、陸上では80mハードルで県入賞を果たした実力者。西湘高時代もテニスは続けた。大学では被服科で学ぶ。「デザイナーになりたかったんです」。就職は時代背景もあり事務職に。結婚後、家庭に入り洋裁を頼まれることも。32歳の時に出会ったのが創作粘土人形。可憐な姿に惹かれレッスンに都内まで通い、講師資格を取得。地元で教室を開く。文団連に入って約15年。
○…地域活動も熱心だ。上延沢の自治会福祉部ではあいさつ運動の発起人となり、今も活動を続けている。その取り組みはNHKの『ご近所の底力』でも紹介された。「地域を良くしていこう、住み良い地域を作ろうという皆の力ですね」。家族の理解と協力にも感謝する。教室の隣では娘と一緒に健康と美容の店も営む。秋のかいせい文化祭に向けて忙しくなる日々。「女性ならではのきめこまやかさで取り組みます」