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荒川区 小中学生に端末配布へ
東京・荒川区は子どもたちの学習意欲を高めようと、区内の小学校と中学校の児童生徒全員に動画などで学ぶことができる携帯型のタブレット端末を配ることを決めました。
荒川区がすべての児童生徒に配るのは携帯型のタブレット端末です。新年度から小学校3校で先行して始め、再来年度・平成26年度には区内の小中学校34校の児童生徒およそ1万1000人全員が授業で使う計画です。
図形や理科の実験などを動画でわかりやすく学ぶことができるほか、社会の問題などをインターネットで調べることもでき、区は学習意欲と学力の向上につなげたいとしています。
また、荒川区のすべての小中学校で使っている電子黒板と連動させ、児童生徒が端末の画面に書き込んだ問題の解き方などを黒板に表示するなどして双方向の授業を進めたいとしています。
タブレット端末は企業から有料で借りることにしていて、荒川区は新年度の予算案に5000万円を計上し、再来年度には数億円をかけて全校に導入する計画です。
自治体がすべての児童生徒に情報端末を配るのは全国でも珍しく、荒川区教育委員会の駒崎彰一統括指導主事は、「分からないところは動画で繰り返し確認することができ、理解度が高まることが期待される」と話しています。
03月09日 07時02分