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スギ雄花の放射性セシウムは半分
3月8日 6時59分

スギ雄花の放射性セシウムは半分
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福島県の杉林で、花粉がつく雄花に含まれる放射性セシウムの濃度を調べたところ、前の年の半分程度に低下していることが分かりました。調査した林野庁は「吸い込んでも、放射線による健康への影響はない」と話しています。

福島第一原発の事故で放出された放射性物質の影響を調べるため、林野庁は、去年11月から12月にかけて、前の年に調査した福島県内の杉林から、空気中の放射線量の分布にあわせて31か所を選び、スギの雄花に含まれる放射性セシウムの濃度を測定しました。その結果、28か所で前の年を下回り、全体では半分程度の値になっていました。
最も濃度が高かったのは、前の年と同じ原発から西北西に10キロ余りの浪江町小丸で採取したスギの雄花で、前回の調査のおよそ3分の1の1キログラム当たり9万500ベクレルでした。
同じ濃度のスギ花粉が、これまで国内で測定された最も高い密度で4か月間飛散し続けたとすると、吸い込んだ人の被ばくは0.206マイクロシーベルトになる計算だということです。
これは、現在、東京・新宿区で屋外に4時間半いたときに受ける放射線量とほぼ同じ値で、林野庁は「吸い込んでも、放射線による健康への影響はないと考えられる」と話しています。

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