最近、サイバーエージェントの女性活用の研究と銘打ち、働く女性問題に取り組みました。といっても、おきまりのテーマではなく、「キラキラ女子」の研究です。実は約10年前からやりたいと思って暖めていたテーマでした。
キラキラ女子とは、仕事だけではなく、おしゃれも、プライベートも、全方位で手を抜かない、公私ともに自己満足を追求する働く女性を指します。そんな働く女性がちらほら増え始め、よくある働く女性問題とは別次元の場所で生き生きと輝いているなぁと思ったことが、興味を抱いたきっかけでした。
女性は大変です。職場はもともと男性社会。おしゃれや化粧に男性よりもコストと時間をかけなければならず、結婚、出産となれば、男性にない大きな負担を負います。そんな不利な条件下でも、職場においての仕事では男性と平等のものさしで評価され、男性と戦っていかねばならない。そうした不利な環境をいかに是正するか、が働く女性問題の主題でした。
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しかし、キラキラ女子たちからは、そうした大変さや悲壮感みたいなものが感じられない。そうした女性が集結し、仕事でも組織に大いに貢献しているサイバーエージェントをモチーフに、新たな価値観で生き生きと輝きながら結果を残す女性がいるという事実、そうした価値観でうまくまわっている組織があるという事実を提示したいと考えました。
もちろん、賛否両論があることは織り込み済みです。しかし、個々人はもちろん、世代や地域、業種によっても、価値観とはぶれていきます。その上、サイバーエージェントを象徴とする新たな価値観はそれほど社会的に知られていません。議論の素材として、重要な事実だと考えました。内容は3本の連載記事に譲るとして、記事に盛り込めなかったことを1つ。
それは、女性であることのメリットです。じつは記事中では、キラキラ女子であることが彼女らのモチベーション向上に大きくつながっていること、ひいては組織の利益に大きく貢献していることを書きましたが、対男性向けのメリットにはあまり言及していません。
女性であることのデメリットは、それこそ、前述したように語りつくされていますが、メリットとなると、それほど語られていないのが現状ではないでしょうか。
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ある著名な女性経営者に話を聞いたときのこと。彼女はこういっていました。「自分は女性であるデメリットを感じたこともないし、働くうえで男女を意識したこともない。けれども、若いときは、女性であることで、大いに得をしてきたとは思う」
得とは、おじさんにかわいがられる、とりあえず興味を持ってもらえる、といったこと。そのことを声高に語ったり、論じたりする人はいませんが、自分の社会人経験を考えても、そうした側面はあると思います。そして、そのことは男女という性差で社会が成り立つ以上、当たり前のことだと思いますし、むしろ女性であることをうまく利用する女性はかっこいいとも思います。
性差による差別を無くすことが男女雇用機会均等法の時代でした。しかし時代が進み、差別が解消された(されつつある)今、むしろ性差を認め、性差を意識し、性差に応じた環境を作る時代に入ったのではないでしょうか。女性は女性らしく働く。男性は男性らしく働く。両者の働き方や評価軸は異なるべきなのではないか。サイバーエージェントの取材や、くだんの女性経営者の話を通じて、そんな思いを抱いています。
(理)
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サイバーエージェント、デメリット、女性問題
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