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【岐阜】

専門家の意見聴き判断 知事、核融研計画で意向

 核融合発電の実用化を目指す核融合科学研究所(土岐市下石町)が計画する重水素実験で、古田肇知事は七日、県が計画に同意するかを判断する前提として、独自に専門家に意見を聴く意向を示した。実験では微量の中性子や放射性物質の三重水素(トリチウム)が発生するため、安全性を慎重に確認する。

 七日の県議会本会議の一般質問で、大須賀志津香議員=岐阜市、共産=の質問に答えた。

 古田知事は「二〇一一年の福島原発の事故を踏まえ、災害・事故時の対応策を強化していることは理解している」と核融研を評価しつつ、「専門的な観点から意見を聴いて対応を決める」と答弁。県環境管理課によると、中性子の性質に詳しい研究者ら複数の専門家を選定している。

 核融研は今月末までに、地元の土岐、多治見、瑞浪の三市とも同意協定の締結を目指す。知事は、県の判断時期について「スケジュールありきではなく、確定的なことは言えない」と述べた。

 核融研によると、実験開始の条件に地元自治体の同意を得ることは法的に義務付けられていないが、担当者は「強引な実験という誤解を生まないように、研究所として前提条件とした」と説明する。合意から実験開始までには三年ほどの準備期間が必要という。

 一般質問では他に、山本勝敏=多治見市、県政自民クラブ=、郷明夫=山県市、同=、岩花正樹=岐阜市、公明党=、田中勝士=羽島郡、無所属=、道家康生=岐阜市、同=の各議員も登壇した。

 (中野祐紀、藤沢有哉)

 

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