【昌原聯合ニュース】韓国の慶尚南道教育庁が７日、旧日本軍従軍慰安婦の被害者であるキム・ボクトゥクさんの証言をまとめた書籍「私を忘れないでください」の出版記念会を道教育庁で開いた。

　慶尚南道統営市に暮らすキムさんは９６歳で、生存する元被害者の中では最年長だ。同市の国語と歴史の教師らは「日本軍慰安婦ハルモニ（おばあさん）とともにする統営・巨済市民の集まり」と協力し、昨年９月からキムさんの話を聞き取り、その証言と人生を約９０ページの本にまとめた。インタビューの内容を整理し、約１０分のドキュメンタリーＣＤも制作した。

　同教育庁は新学期から、小中高校で慰安婦問題に関する教育を２時間以上行う方針で、書籍を正しい歴史認識のための教材として活用する。

　出版記念会に出席したキムさんは涙を流しながら、「死ぬ前にぜひとも日本の謝罪を聞きたい。皆さんが慰安婦のハルモニの恨みを晴らしてください」と訴えた。

出版記念会に出席したキム・ボクトゥクさん＝７日、昌原（聯合ニュース）　

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