さくらの逆襲−。今季国内女子プロゴルフツアー第1戦、ダイキン・オーキッド・レディス(賞金総額8000万円、優勝1440万円)が8日から沖縄県・琉球GC(6435ヤード、パー72)で開催される。開幕前日、昨季賞金ランク11位に終わった横峯さくら(27)=エプソン=が賞金女王奪回を宣言した。
今オフ、さくらは4日間のタイ旅行を楽しんだ以外、地元・宮崎でみっちりと打ち込みを行った。「去年(の成績が)よくなかった一番の原因は、ドライバーショット。そこから崩れていったと思っている」というだけに「ドライバーはけっこう重点的にやりました。これだけ練習漬けでオフを過ごしたのは、プロになって初めてですね」と話すほどだ。
優勝なしに終わった昨シーズンの中でも、もっとも悔しい思いをしたのが10月のマスターズGCレディース。最終日前半で2位に7打差をつけながら終盤に崩れ、プレーオフ負け。「3回やった18番パー4で、ティーショットを2回、右のバンカーに入れた。ドローボールを打てれば、あんなふうにならなかったはず」と、持ち球の逆の球筋の習得にも励んだ。
「30センチほどの台の上にティーアップした球を、子ども用ぐらいにシャフトを短くしたドライバーで打つ練習をしました。それで横振り(インサイドイン軌道)のスイングを覚えて、ドローを打とうと…」。すでにフェードとドローを打ち分けられるようになったという。
「最終的には試合でやってみないとわからないけど。でも、今年は去年のぶんも勝ちたいし、賞金女王を目指して頑張ります!」と力強く語った。 (月橋文美)
▼ドローボール ゴルフの打球で、右利きの場合に真っすぐに飛んでいき、落ちる時に左に緩やかに曲がるようコントロールされたボール。大きく左に曲がるものはフックボール。右に曲がるフェードはドローの対義語で、フックに対してはスライスが対義。
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