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【スポーツ】

東京アピールできた IOC現地調査終了

2013年3月8日 紙面から

五輪招致をアピールする東京招致委のメンバー。後列左から小谷実可子氏、太田雄貴、鳥原光憲氏、水野正人氏、荒木田裕子氏。前列左から田口亜希、竹田恒和理事長、猪瀬直樹東京都知事、下村博文文科相=東京都千代田区で(川上智世撮影)

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 3都市が争う2020年夏季五輪招致で国際オリンピック委員会(IOC)の評価委員会は7日、東京での最終日の現地調査を行った。この日はドーピング対策や環境対策についてプレゼンテーションを受け、全日程を終了。評価委員会のクレイグ・リーディー委員長はプレゼンテーションを高く評価し、招致委員会会長の猪瀬直樹東京都知事(66)も「中身の濃い4日間だった」と総括した。評価委は今後、マドリード、イスタンブールの順に現地を調査し、開催都市を決める9月7日の投票でIOC委員の参考資料となる評価報告書を作成する。

 やるべきことはやった。緊張感に満ちた4日間を終えた招致委員会の面々は、一様に充実感を漂わせた。「本当に楽しんだ。東京の一番良いところを見せられたと思う」と猪瀬知事が振り返れば、竹田恒和招致委理事長=日本オリンピック委員会(JOC)会長=も「前向きな気持ちで1週間を終えようとしている。招致の機運は高まっている」と手応えを口にした。

 心血を注いだのがもてなし、そして日本ならではの正確性だった。特に時間。猪瀬知事は「極端に言えば、1分の狂いもなく視察してもらえた。寸分の狂いもなく運営できることを体験してもらえたと思う」と、東京ならではの交通インフラがなせる業を強調。荒木田裕子スポーツディレクターは「初日は30秒遅れ、2、3日目は6分、7分早まった」と、具体的な数字を挙げて胸を張った。大義名分に乏しいというマイナス要因は、アスリート第一を全面に掲げた運営でカバーする。

 会場視察では女子サッカーの澤穂希、卓球の福原愛、レスリングの吉田沙保里や車いすテニスの国枝慎吾らが評価委をアテンド。公式夕食会を含めれば、ロンドン五輪金メダリストは村田諒太を除く全員が出席して、主役である選手も熱意をアピールした。招致アンバサダーの太田雄貴は「最大限の努力で臨んだ。招致実現への強い思いを感じた」と振り返った。

 くしくもこの日は開催地が決定する9月7日のちょうど半年前。実現への第一関門は上々の手応えで通過した。招致レースの後半戦も全力で駆け抜ける。 (川村庸介)

 

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