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「被ばく医療プロ育成計画」弘前大1期生9人 全課程修了
 | 弘前大の佐藤学長(左)から修了証を受け取る1期生 |
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弘前大は7日、原子力災害時の被ばく医療に携わる人材を育てる「被ばく医療プロフェッショナル育成計画」の2012年度修了式を青森県弘前市で開いた。開設した10年度に受講を始め、3年間の全課程を終えた1期生の医療、消防関係者ら9人が式に臨んだ。 佐藤敬学長が1人ずつ修了証を授与し「皆さんは仕事を持ちながら受講し、立派な研究成果を挙げた。今後は県民の安全安心に貢献することを願う」とエールを送った。 修了生を代表し、青森県東青地域県民局地域健康福祉部保健総室の佐々木久美子主幹は「自己研さんを積み、被ばく医療の向上に貢献したい」と抱負を語った。 1期生は、弘前大付属病院の診療放射線技師や看護師、弘前地区消防事務組合の救急救命士ら20〜40代の社会人。科学と医科学の2コースに分かれ、被ばく線量評価学、被ばく放射線科学といった科目を学び、海外研修も経験した。 育成計画は、原子力施設が県内に集中することから、緊急被ばく医療体制の底上げを図る目的で実施。大学院に近い教育内容で、修了後は各職場での活動に生かす。現在は2〜3期生の計17人が受講し、13年度には7人が新たに入る。
2013年03月08日金曜日
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