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【大リーグ】高橋尚成、先発転向は“不合格”? 3イニングを5安打3失点で「話にならない」2013年3月8日 紙面から
◇レンジャーズ3−2カブス【サプライズ(米アリゾナ州)大城和美】カブスの高橋尚成投手(37)は6日(日本時間7日)のレンジャーズ戦で、メッツに在籍していた2010年以来3年ぶりに先発で実戦登板。故障などでチーム先発陣が手薄な中、高橋にとってはメジャー昇格に向けた絶好のアピール機会だったが、3回に指名打者ランス・バークマン(37)から被弾するなど3イニングを5安打3失点と打ち込まれた。42球で4奪三振、2与四球だった。高橋本人も「話にならない。きめ細かい制球をしないと」と反省しきりだった。 千載一遇の好機をものにできなかった。カブスは故障者続出で、先発左腕はウッドだけという惨状だ。そのため、高橋にとってはメッツ時代の2010年7月31日以来という先発の機会が回ってきた。だが、直球が最速90マイル(約145キロ)で低めに制球できないとなれば、メジャー打者には打ちごろで、バークマンに浴びた一発など5安打はすべて直球。3イニング3失点で敗戦投手になった。 「楽しかった。だけど、反省するところがたくさんある。話にならない。もっときめ細かい制球をしないと」。高橋は複雑な表情で振り返った。初めてバッテリーを組んだナバロ捕手のサインに首を振らず、投げ込んだ直球をことごとくはじき返された。「(普段ならば)サイン通りには投げない。もう少し変化球を交ぜるし、アメリカの捕手の指示通りではいけない」と顔をしかめた。 それでも、首脳陣は断罪しなかった。スウェイム監督は「ワンポイントにロングリリーフと何でもできるのが彼の持ち味。今日は左打者に直球が高めに入って連打されたが、今後も多くのチャンスを与えるつもりだ」と結論を先送りし、ボジオ投手コーチも「バークマンへの1球は不用意だったが、そのほかは効果的だった」と話した。 チームは主戦級のガーザらが故障で開幕絶望。現時点で先発左腕はウッドのみとローテを組むのに四苦八苦。開幕投手に指名されたサマージャは昨季9勝と2桁に届いていない。また、ブルペンにもまだ3枠も空きがあるという。それだけに、マイナー契約の招待選手から開幕メジャーを狙う高橋にとっては大チャンス。好投を続ければ道が開ける可能性は大きい。 「長く野球をやって成功してきたし、メッツ時代も同じ状況(最初はマイナー契約)だったから、経験が生きると思う」と高橋。修羅場をくぐり続けた老練さで、開幕メジャーを手繰り寄せる。 PR情報
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