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WIRED
彗星が火星に接近中、大規模衝突の可能性も
「サイディング・スプリング彗星」が、2014年10月に火星のすぐ近くを通過する見込みだ。火星に正面衝突して巨大クレーターを残す可能性も、わずかだがあるという。
1994年に木星に衝突したシューメーカー・レヴィ第9彗星の跡。画像はWikimedia Commons
今年1月に発見された「C/2013 A1」(通称サイディング・スプリング彗星)が、2014年10月に火星のすぐ近くを通過する見込みだ。火星に正面衝突する可能性もあるという。
この彗星は、直径約8~48kmと推定されている。火星の中心から数万キロの範囲を通過するとみられ、この彗星が火星に衝突する可能性もわずかにあるという。
C/2013 A1彗星は、2013年1月3日に天文学者ロバート・H・マックノートによって発見された(同氏はオーストラリアで行われている小惑星捜索プロジェクト「サイディング・スプリングサーヴェイ」の中心人物で、これまでに410個の小惑星を発見している)。
米航空宇宙局(NASA)の地球近傍天体室によると、彗星の起源は太陽系外縁にあるオールトの雲で、100万年以上かけて現在の位置まで移動してきたという。2014年10月19日ごろ、彗星は火星のすぐそばを通過するとみられる。
NASAのジェット推進研究所は、それまでに観測されている放物線状の軌道に基づき、サイディング・スプリング彗星は、最も遠い場合で火星から約30万kmの範囲を通過する(衝突する可能性もある)と予想した。一方、地球近傍天体室は3月1日までのデータを用いた観測に基づき、彗星が火星表面から約50,000kmの距離を通過する可能性が高いと見ている。
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