この医療観察病棟の問題では、行政の縦割り対応に驚くばかりであった。
対象者数の把握と社会復帰は「法務省」、病棟の開設と運営は「厚労省」。
法務省に建設計画について質問すれば、「病棟の開設は、こちらではわかりません。厚労省へ」
厚労省へ対象者数や社会復帰について質問すれば、「その件は、法務省でないとわかりません」
厚労省へ滋賀県の建設について質問すれば、「滋賀県が地域実情に合わせて計画したものですので、滋賀県へ」
滋賀県へ建設計画について質問すれば、「国からの強い要請で計画したものです」
たらい回しの責任逃れ。誰が計画の責任者?、情報の共有は?、関係機関との連携は?
ただ1つ、国や県に共通することは、上司が逃げて直接対応しない。全部部下に押し付けの雲隠れ。
もうすぐ、東日本大震災から2年。
行政の縦割り弊害は、同じ構図では・・。
2年目にしてやっと、客観的にあの頃を振り返ることが出来るようになった。
当時、書く気もなく、現地で撮った写真を誰にも見せることがなかったが、あの時を振り返り、記録として残しておこう。
ここしばらく、震災特集としてプライベートな話や思ったこと感じたことを書く。