メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

トピックス
このエントリーをはてなブックマークに追加
mixiチェック

縦書きでじっくり 天声人語ビューアー

  • 過去1年分が縦書きで、ページをめくるように簡単にごらんいただけます。
■ビューアーのご利用にあたって
・ご利用には朝日新聞デジタルの有料会員登録が必要です。
・対応ブラウザーはChrome、Firefox、Safariの最新版と、Internet Explorer9および10です。

その他の天声人語コンテンツ紹介

朝日新聞天声人語・社説
3カ月分まとめて読める!
WEBマガジン「朝日新聞天声人語・社説」
天声人語深堀ファイル
「役立つ」、「使える」天声人語をセレクト!
ベストセラー「天声人語書き写しノート」
書き写すだけで語彙が増え、文章の構成力が身につきます。
今だけ!朝日新聞デジタルが、月額500円。詳しくはこちら

 イソップに「ロバと蛙(かえる)」の寓話(ぐうわ)がある。ロバが沼で足を滑らせ、倒れて起き上がれなくなった。泣きわめく声を聞いて沼に住む蛙が言うには、「ちょっと倒れただけでそんなに泣くのなら、俺たちほど長いことここで暮らしたら、一体どうしただろうな」▼古い寸話を、沖縄県の仲井真知事の一昨日の発言に重ねてみた。「オスプレイの訓練の実態が、(本土の人たちに)少しはおわかりいただけるのではないか、という気がします。街の真ん中の普天間基地を中心にして毎日のように動き回っとるんですよ、と」▼米軍機オスプレイが本土で初の低空飛行訓練を行った。それを受けての発言である。控えめな言葉の内に「沖縄のマグマ」が沸々とたぎる。世界一危険と言われる普天間などの基地と隣り合わせに、人々は暮らしてきた▼低空を飛ばれた四国で、各県知事が「不安」を語ったのは当然だろう。そうした不安は沖縄では日常だ。かねて沖縄の人は「小指の痛みは全身の痛み」と訴えてきた。しかし本土の側の無関心は変わらなかった▼この1月、オスプレイの配備に反対する沖縄の首長らが東京を行進した。そのとき、「いやなら日本から出て行け」と言う者が沿道にいたそうだ。沖縄の女性のやりきれぬ投書を、東京新聞で読んだ▼沖縄はかつて対米戦の「捨て石」となり、戦後は不沈空母さながらの「要石(かなめいし)」となって翻弄(ほんろう)されてきた。島の歴史と現在への想像力を持ってほしい。仲井真知事の言葉は、静かに叫んでいる。

注目コンテンツ

  • ショッピング突然の大地震…

    職場に置きたい防災グッズ

  • ブック・アサヒ・コム永遠のアイドル性

    幕末の志士・坂本龍馬

  • 【&M】きょうは、何の日?

    美人と一緒なら、毎日が特別な1日

  • 【&w】大自然を体感、ウルルの旅

    オーストラリア・ノーザンテリトリー

  • 朝日転職情報

  • 就活朝日2014