FXマーケットウォッチ=東海東京証券・斎藤氏

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東海東京証券・チーフエコノミスト 斎藤満氏

日米関係が懸念材料、市場はドル円の95円以上に確証持てず

 為替相場については日米関係がネックになってくると見ており、アベノミクスに対する米国のサポートが期待しにくくなっているように見える。よって、日銀が積極的に実施していくとされている金融緩和によって結果的に生じた円安であっても、米国が反発する可能性がある。ドル円相場でいえば現状の94円から上値が重い状況からみても、マーケットは95円以上の円安・ドル高が受け入れられているか確証が持てていない。したがって、しばらくの間は大きく円安が進む可能性は後退したとみている。市場動向をみると94円台で構築したロングポジションを抱えている投資家が多数みられており、損失を被っている状況もあるようだ。