白菜の浅漬けを原因とする北海道の腸管出血性大腸菌O157の集団食中毒で、札幌市は16日、11日に死亡した市内の女児(4)についても同じ浅漬けによる食中毒と断定した。女児の便と浅漬けのO157のDNA型が一致した。また、市内の施設に入所していた80代の女性も死亡したと発表した。
札幌市によると、女児は6日から下痢や腹痛の症状を訴え、市内の病院に入院。家族への聞き取りでは、高齢者施設の集団食中毒の原因と断定された岩井食品(札幌市西区)の浅漬けが売られているスーパーで漬物をよく購入していたという。女児は同社の浅漬けを食べたとみられる。
80代の女性はO157に感染して5日に症状を訴え、16日午前に溶血性尿毒症症候群(HUS)で死亡した。
他にも札幌市の施設に入所し、O157が検出された80代の女性が心臓の病気で死亡したが、札幌市は感染と死因に直接的な関連がなく、O157による死亡とは認定しないとした。〔共同〕
浅漬け原因、死亡、高齢者
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