2013.3.7 05:05

虎・西岡、輝く1球目打ち!竜3連倒口火(2/3ページ)

一回、先制のホームを踏み、和田監督(左)に出迎えられる西岡

一回、先制のホームを踏み、和田監督(左)に出迎えられる西岡【拡大】

 電光石火で勝利への道を切り開いた。西岡が全打席出塁の2安打1四球。空席が目立った甲子園のアルプスも、その存在感に酔いしれた。トップバッターの適性を聖地初試合で証明した。

 「1番としての仕事をきっちりとできた。初回に最初にホームベースを踏むのが僕の仕事。しっかりできてよかった」

 一回二死一、二塁。二塁上で足を鳴らす。打席にマートン。白球が中前に落ちた直後、本塁を駆けた。アッという間の先制点。すべては背番号7のバットから始まった。

 「ストライクゾーンにきたら、もともと1球目から打っていくスタイル。振っていく中でタイミングも合ってくる。いい反応だった」

 「1番・二塁」で先発。その1打席目だ。中日の先発右腕・西川の初球の132キロ直球。甘い球を見逃さない。逆らわずにバットを合わせ、左前へ。続く大和への初球でスタートし、三ゴロで二塁到達。スコアボードに「1」を刻み込む先導役を担った。2打席目も初球を中前打、3打席目は再び西川からストレートの四球。竜倒をけん引した。上本がけがで離脱後、出場した3試合はいずれも「1番」を託した和田監督もうなった。

 「ファーストストライクからという気持ちが出ている。先頭が出る、出ないで後が変わってくるし、勢いがつく。初球からガーンといくところを持っているのが西岡だ」

 虎の1番といえば、真弓や今岡らパンチのあるタイプや足で魅せる赤星らがいたが、新たな1番像で不動の地位を築く予感だ。移籍後、タテジマで初見参の甲子園。大阪桐蔭高の3年夏に足を踏み入れ、ロッテ時代には通算62打数25安打、打率・403と暴れてきた。「土は今と夏場でも変わる。風? 高いフライじゃないし褒めちぎらないで」。口元に充実感が漂わせた。

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