虎・マートン“巧打”連発！燕００７驚がく(2/3ページ)

一回二死一、二塁では中前へ先制打を放ったマートン【拡大】

　もう疑いようがない。ライバルさえも認めた。安打製造機に、再び潤滑油がたっぷりと塗布されている。マートンが先制打を含む２安打。２０１３年甲子園初星を呼び込んだ。

　「つねに１球目からいく気持ちで、今年はやろうとしている。とにかく、いい球がくれば初球からいくよ」

　プレーボール直前。平日にも関わらず、声援に駆けつけた熱心なファンのサインに応じる。恒例の儀式を済ませると、ペンから持ち替えたばかりの打棒がうなる。

　一回二死一、二塁。西川の初球を鮮やかに中前に弾き返す先制タイムリー。さらに、２点リードの三回二死走者なしの場面では、十分にひきつけたうえで逆方向の右前へ運ぶ技あり打。これぞ、マートン！　絶妙なバットコントロールに“あの頃”を連想した他球団００７の冷や汗が止まらない。

　開幕カードで対戦するヤクルト・志田宗大スコアラーは「ライト前に運んだ当たりなんかは、いかにもマートンらしいヒットだった。しぶとい…。２００安打を打った２０１０年に近い感じがする」と戦々恐々だ。

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