2013.3.7 05:03

代理開幕OK!虎・メッセ、12イニング連続0封(2/2ページ)

メッセンジャーは4試合でいまだ無失点の好投で、“代理開幕”にも意欲だ

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 竜をねじ伏せた。冷たい風が吹き抜ける甲子園で、メッセンジャーが仁王立ちだ。井端、和田が抜けていたとはいえ、ベストメンバーにかなり近い中日打線を4回2安打無失点に。

 「すごく調子は良かった。ヒット2本は浮いた失投だったけれど、それ以外は良かった」

 対外試合は4試合目。12イニングを投げて、いまだ無失点の快投が続いている。

 こうなると…。そう、注目すべきは開幕投手。3月29日ヤクルト戦、神宮の開幕マウンドについて、和田監督は、能見を基本線に考えてきた。現在、WBC日本代表の一員として戦っている左腕が、大本命であることは間違いない。

 だが、何があるか分からないのがこの世界。世界一を争うWBCから戻った際の能見の状態は、現時点では誰にも分からない。好調なら、そのまま能見かもしれない。でも、この日のメッセンジャーの投球なら、いつでも代わりは任せられる。

 実際に、メッセンジャー自身もその気十分だ。

 「そういう機会がいただけたなら、非常に光栄だ。特別な権利なんだから。最高の投手になるために日本に来たんだ」

 指揮官も「本人もそのつもりでやってくれているし、何が起こるか分からないからね」と、安心できる右腕に頬を緩ませた。

 能見が開幕を務めるなら、メッセンジャーは開幕2カード目の相手となる中日戦(4月2日、京セラD)が有力。だが、開幕だって資格は十分。燕か竜か。中日・前田新悟スコアラーは「真っすぐ、スライダー、フォーク、カーブとすごく順調にきている。しっかりと策を練らないと」といえば、ヤクルト・志田宗大スコアラーも「安定感が際立っている。(開幕戦は)能見君でもメッセンジャーでも手強い」。まだ不透明ではあるが、ハッキリしているのは、開幕を任せられる投手が2人いることだ。

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