らいくあらーめん

　限定メニューが発売される度に、神奈川だけではなく東京や埼玉のラーメン好きが訪問されているらぁ麺屋飯田商店＠足柄下郡湯河原町。
　自分も行きたい行きたいと思いながらずっと行けず、やっとの訪問は前回から一年以上も間隔があいてしまいました。

　お店に着いてみると（いまさらですが）駐車場が増えていて、近くのコンパーキングを探す必要は減りました。
　店内を覗くと立って待っているお客さんが見えたので、その人たちが着席するのを見計らってから店内へ入ります。
　L字カウンター7席に壁向きのカウンター2席と開店当時より思い切った変更をされています。
　以前は口頭オーダーの後会計でしたが小ぶりの券売機が導入され、食券を買って席を案内されるのを待ちます。

　メニューは醤油ラーメンのみで、鶏ガラ（比内地鶏）出汁と煮干し出汁の２種類のみ、つけ麺もあります。
　トッピングはわんたん、チャーシュー、チャーシューわんたん、の３種類、まあ、なんていうか、ここまでメニューを絞り込んでいるお店も珍しいでしょう。
　周りを見渡すと、遠くからわざわざ食べにくるお客さんは今日はいなくて、「おいしいラーメンでも食べに行くか」と思い立ったお客さんが殆どです。
　ベビーチェアが必要な子供から、かなり年配の方まで、幅広い年齢層のお客さんに愛されていますね。

　程なくして女房が頼んだ醤油チャーシューわんたん麺1150円、少しだけ遅れて私のニボッちゃんわんたん850円。
　この、煮立ったばかりを思わせる小さな泡が弾ける度に漂う煮干しの香り、煮干しのみの出汁と言うのは簡単だけど、化学調味料などで味を調整しないでここまでのクオリティを常時保つのは教わったり教えられたりするコトではありません。
　レンゲを傾けたらするりと滑ってしまいそうなくらい滑らかなスープ、素晴らしすぎます。
　丸くて長い細麺は当たり前のように自家製麺、麺打ちに使う水とスープの水が同じだからこその相性の高さ、同じなら相性とは言わないか。

　トッピングは低温調理された大きなチャーシューは豚のロースと比内地鶏の2種類、皮も身も美味しいわんたん、太いけどすっきりした食感のメンマ、白ねぎと青ネギと柚子。

　女房は出て来たときからずっと黙って食べている、黙っているときは美味しいとき、いつもなら「味見、する？」と勧めるところをそんなことなどすっかり忘れて一心不乱に食べています。
　チャーシューとワンタンがこれでもかと増量され、最後に三つ葉があしらってあります。

　自分が食べ終わる頃には女房も食べ終わり、2人とも一滴残さず飲み切ってご馳走様でした。
　途中、店主さんがいらっしゃって「遠くからわざわざありがとうございます」と手土産をいただいてしまい、手ぶらで来たことを激しく後悔しました。

　お店を出て、さて、河津桜でも見に行くかとカーナビでルートを調べると２時間以上かかると。
　うーん、大幅に読みを誤ってますな、仕方ない、明日にするか。

　帰り際、小田原を通過中に気にしていたお店に立ち寄ろうとしたら、なぜかシャッターが閉まったまま。
　仕方ないので、次候補の来い家＠小田原市、店先の雰囲気からすると家系ではなさそうです。
　店内はスナックの居抜としか思えない調度品でカウンター9席、テーブル6席、とりあえず始めてみて軌道に乗ったら改装するのかしないのか、分かりません。

　アルコール類も程々扱っているので、このままなのかなぁ、どちらかというと夜スナックのランチ営業なのかな。
　メニューはつけ麺のみ2種類、
　400円分のトッピングが250円でトッピングできるＧＵＰというメニューもあり、のり、岩のり、メンマ、煮たまご、魚粉、マー油、辛味、キクラゲ、ネギ、麺半玉、半ライスと揃っています。
　半ライスや麺はトッピングじゃないと思いますが、まあ、いいでしょう。

　少し待った感じで超濃厚つけ麺750円、角盆に乗せられて運ばれてきました。
　強烈に豚骨を煮出してあるつけ汁は濃い茶色で一杯ずつ雪平鍋で温めているだけあってアツアツ、つい小田原でも「濃厚豚骨魚介」が食べられるようになりましたか。
　魚粉と青ネギがたっぷり乗せられていて、かき混ぜてみると中に豚バラ肉がたっぷりと沈めてあり、もやは肉そばの体をなしています。

　冷たく締められた中太麺をつけ汁にくぐらせて食べれば、スナックの昼営業とは思えない仕上がり。
　麺皿には海苔とカイワレ大根が添えられていましたが、別に要らなく感じました。
　あっという間に食べ終わってスープ割、ポットから割スープを入れて美味しく頂き、ご馳走様でした。

　サガミパン工房ブンブン
小田原店の駐車場に、車のトランクを改造した移動カフェ、Alfieri Street Cafe（アルフィエリ　ストリート　カフェ）（ホームページ）、海の家や催し物会場の移動カフェとはレベルが違うぞ。
　開店当初は物珍しがられていましたが、今では固定客もいるそうです。

　いつものようにコーヒーをお願いすると、お店専用のカップに注いでくれます。
　高級カフェにはいったことはないけど、高級カフェ並みの美味しいコーヒー、ご馳走様でした。