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除染作業員の待遇巡り調査徹底要請3月1日 4時44分
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福島県内で放射性物質を取り除く除染に当たる作業員に、国が支給する特殊勤務手当が適切に支払われていない問題で、国が是正を指示したあとも事態が改善されていないとして、元作業員らが調査の徹底などを国に要請しました。
福島県で国が直轄で行っている除染の作業員には、一日当たり最高1万円の「特殊勤務手当」が国から支給されますが、雇用する業者が、当初は説明をしていなかった食費や宿泊費を差し引くなどして作業員に適切に支払われていないケースがあったことが明らかになっています。
環境省や厚生労働省は、業者に是正を指示するなどしてきましたが、元作業員や支援団体は依然として事態が改善されていないとして国に対応を要請したもので、環境省の担当者は、これまでは作業員に手渡される労働条件を示す書類に、手当についての記載がないケースがあったことから、新年度からは業者に記載を義務づけることを説明しました。
これに対し、元作業員らは、「書類上では手当が支払われたことになっても、実態としては多くの作業員が最低賃金を大幅に下回る賃金で働くことになる」などとして、調査の徹底とともに手当を適切に支払うよう、業者を改めて指導することを求めました。
元作業員の男性は、「今の下請け構造の中では、作業員に手当が渡らない実態は変わらない。環境省から直接支払う仕組みを作るべきだ」と話していました。
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