沖縄県・石垣島の新石垣空港が7日開港した。新空港は旧空港より滑走路が500メートル長く、首都圏への直行便の運航が可能になった。首都圏までの飛行時間は1時間近く短縮されるという。全日本空輸が機材を大型化して石垣線を強化するほか、格安航空会社(LCC)も参入する方針。石垣島周辺の観光活性化にもつながりそうだ。
「国際線やLCCの誘致に積極的に取り組む。新たな地域の玄関口を多くの観光客に利用してもらいたい」。新石垣空港のターミナルで同日開かれた祝典で、石垣市の中山義隆市長は語気を強めた。予定地が二転三転し、新空港計画の発表から37年が経過した。
旧空港の滑走路は1500メートルと短く小型機でも燃料を満載すると離陸できなかった。羽田から石垣まで直行で行けても、帰りの羽田に戻る便ではいったん那覇空港で給油する必要があった。
2千メートルの滑走路を備えた新空港は中型機の発着が可能になり、那覇での途中給油は必要ない。那覇経由で4時間程度かかっていた飛行時間も3時間弱になる。
全日空は今月31日に始まる夏ダイヤから羽田―新石垣線の直行便の機材に、従来のボーイング737型機より150席程度多い中型機の767型機を1往復分投入する。マンゴーや鮮魚など現地の特産品の貨物需要も取り込みたい考えだ。日航も7日から傘下の日本トランスオーシャン航空が小型機ながら羽田―新石垣線の直行便2往復の運航を始めた。
石垣島周辺には竹富島や西表島など観光スポットが多い。夏休みの観光需要を当て込みLCCのピーチ・アビエーションが6月に関西―新石垣線を就航させる。韓国の大韓航空とアシアナ航空がチャーター便を運航するなど海外勢も石垣に熱い視線を送る。
石垣市は年間70万人(2012年)の観光客を20年までに100万人に伸ばすことをめざしており、新空港の開港をテコに「(達成時期を)2年も3年も前倒ししたい」(中山市長)としている。ただ新空港は島の中心部までタクシーで約30分と、従来より約3倍かかる。リピーターを着実につかむため、新空港へのアクセス改善が次の課題になりそうだ。
中山義隆、全日空、LCC、石垣空港、ピーチ・アビエーション、日本トランスオーシャン航空、大韓航空、アシアナ航空、日航
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