「少女」62年6月号160円、264P ふろくは3つ
牧美也子「姉妹ふたり」10P、少し幼い風に描いている
今村洋子「チャコちゃんの日記」12P、いつもながらの達者な絵
武田京子「ナナ」27P、柏小学校4年生、ママがいず姉の美佐と妹カコとの3人姉妹
姉が殺人現場を目撃したと心配そうに語るが、犯人がつかまって一安心
一方、ナナは学校帰り、有田というおばさんから話しかけられるが、悪人たちにおばさんと連れて行かれる7
有田さんは夫婦研究者で悪人に利用されているらしい、断った団さんというのが殺されたようで、姉が目撃した当の事件、それもつかまったのは偽物で姉にも危険が迫りそう、本誌では一番ひかれました
藤江ふみえ「スーダラミヨちゃん」6P、ユーモア作
望月あきら「わたしの名はゆり!」27P、引っ越してきた新入生瀬川ゆり、新しいクラスでも騒動が起こりそう、青蛙先生という名で呼んで、後のすきすきビッキ先生の先駆けか
三木ゆたか「ママちょっときて」8P、チャコ風絵でチャコ主人公
広丘純「ゆう子さん ゆるして!」原作付きスリラー22P、ゆう子の母は昔スリをしていたと噂が流れるスリたちが母を誘おうとする
58年頃高橋真琴を中心に旋風を巻き起こしたバレー漫画はもう落ち着いている
母ものからも少しずつ脱皮して、少女が自分の力を発見する内容に重点が移っていく過渡期でしょう
20年代のブロマイド風からモダンな少女像に変わった表紙は違和感があり、他誌ほど時代に乗っていない雰囲気が見えます
まんが内容はバラエティに富み、時代に合うものを模索中みたい