HDD大手Seagate、7200rpmの2.5インチHDD生産終了へ
HDDの大手Seagate Technology社は、2013年末までに7,200rpm/2.5インチHDDの生産を終了すると発表しました。
同社は2013年末までに、7,200rpm/2.5インチHDDの生産を中止し、5,400rpmタイプとハイブリッド型HDDの2つに注力するとのことです。その理由としては、高速回転する7,200rpmのモデルは一部のハイエンドノートPCなどにしか採用されず、需要が決して多いとは言えない状況であるからとのこと。
HDDの豆知識
HDDの記録媒体である金属の板(プラッタ)の回転数は一般的には7,200rpmと5,400rpmの2種類があります。rpmとはrotation per minute、つまり1分当たりの回転数を示しており、7,200rpmでは1分間に7,200回もの高速で回転していることになります。
回転しているプラッタに対してデータは読み書きされ、回転が速いほど読み書きも早くなるのですが、その分使用電力が46%ほども多く、熱をもったり、振動に弱かったりと、デメリットも増していきます。
上記の特性から、電力や熱設計、振動対策に余裕のあるデスクトップ型のPCには7,200rpm/3.5インチ型のHDDが多く使われていますが、バッテリー駆動時間が重要なスペックの一つであるノートPCにおいては採用のハードルが高く、さらにスペースが小さく、移動しながら使うことが前提のために、熱対策も振動対策も簡単ではありません。このことより多くのノートPCは5,400rpm/2.5インチ型のHDDが主に使われています。
フラッシュメモリーを使用するSSDは物理的な可動部が無いために振動に強く、電力使用量は通常のHDDと比べて極めて少ないうえに読み書きも非常に高速のため、ノートPCの記憶媒体としては理想的なのですが、現時点では容量当たりの値段がHDDの10倍程度と非常に高額で、やはり採用のハードルは高いと言わざるを得ません。
ハイブリッド型HDDとは、SSDとHDDを組み合わせたHDDで、4~8GB程度のフラッシュメモリーを内蔵しているのが特徴。OSやアプリケーション、頻繁にアクセスするデータをフラッシュメモリー部分に保存し、その他のデータをHDD部へ保存することにより、省電力化や高速起動といったSSDのメリットを安価に取り込んだ記憶媒体です。
自動車でもプリウスのようなハイブリッドカーは、燃料電池自動車や電気自動車といった、本命と言われる次世代自動車が普及するまでのつなぎと言われてはや15年が過ぎました。ハイブリッドカーは衰退するどころか、ますます勢いを増しています。メリットをつなぎ合わせるハイブリッド技術は大きな技術革新がない場合には、十分に一時代を築くことが出来るという事は自動車の例からでも分かります。HDDでもiMacのFusionDriveなど、採用例が増えており、はたしてどの様な未来を迎えるのか今後の展開が楽しみです。
[Forbes]
ハイブリッドが5年はメインになりそう
7200rpmは5割近くも電力食うのか。
それに対して性能は大して向上しないし、振動耐衝撃性とかを考えると2.5インチに7200rpmは割に合わんな。
SSDが安くなるのを待っていたら年末に急騰したでござる
例に挙げるならfusion drive以前からあるIntel Smart Response Technologyのほうを言ってほしい
SSDはある意味予想通り価格落ちてるし、2年後くらいにはエントリーモデル以外はフラッシュディスクになるんでないかなぁ。1TBレベルとかだとハイブリッドはわかるけどノートはそこまでは求められないし。
むしろ接続インターフェースによって価格帯の違いが出てくる時代になりそうな気がする。
昔から不人気だったな2.5インチの高速回転
3.5インチ10000回転のニッチぶりの方が凄まじかったけど