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2013年3月1日(金) 東奥日報 ニュース



■ 平均寿命、本県4回連続で最下位

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 本県の2010年の平均寿命は男性が77.28歳、女性が85.34歳で、全国最下位だったことが28日、厚生労働省が5年ごとに発表している「都道府県別生命表」で分かった。本県が男女とも全国ワーストとなったのは1995年から4回連続。平均寿命トップの長野県に比べ、本県の男性は3.60歳、女性が1.84歳寿命が短いことになる。20歳、40歳など主な年齢の平均余命も、本県は全国最下位で、若い世代を含めて各年代で死亡率が高いことが示された。

 生命表は、人口動態や国勢調査などを基に平均余命を算出したもの。ゼロ歳児の平均余命が平均寿命となる。65年から5年ごとに作成され、今回が10回目。

 10年の全国平均寿命は男性が79.59歳、女性は86.35歳。長野が男性80.88歳、女性87.18歳で男女とも1位だった。

 本県の男性は75年から8回連続、女性は95年から4回連続の最下位。前回調査からの寿命の延び幅は男性が1.01歳と全国平均(0.80歳)を上回り、女性は0.54歳で全国平均(0.60歳)を下回った。

 本県の寿命の男女差は8.07歳で全国最大。県によると、たばこや飲酒など男性の生活習慣が男女差に影響している−と、推察されるという。

 女性の65歳を除くすべての年齢で、本県は平均余命が全国最下位だった。

 どの死因を除去すると平均寿命がどのくらい延びるかを示した指標を見ると、本県男性は、がん、心疾患、脳血管疾患の「三大死因」を除くと8.53歳寿命が延び、延び幅は全国2位。本県女性は7.01歳長生きすることになり、延び幅は全国3位。三大疾患のほか、肺炎や自殺も多く、本県の寿命に大きな影響を与えていることが浮かび上がった。

 28日、県庁で記者会見した県健康福祉部の江浪武志部長は「平均寿命が最下位になったことは重大なことと受け止める。しかし男性の寿命の延び幅が全国平均を上回っているのは明るい兆し」とし「全国と同じように健康づくり施策に取り組んできたが、全国との差を縮めるほどの取り組みになっていなかった。今後もがんを含めた生活習慣病対策をしっかりとやっていく」と語った。

 弘前大学医学部社会医学講座の中路重之教授は本紙取材に「本県は30代や40代など若い世代の死亡率が高い。寿命の短さの要因に医師不足や気候、県民所得などがよく挙げられるが、一番重要なのは県民の意識。長野のように県民一人一人が健康意識を持てるように、総合的な県民運動を行う必要がある。健康づくりのリーダーの支援と育成が求められる」と話していた。

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