2013年3月6日号。<ホントにどうでもいいことだと、この日記の読者のあなたや、あなたは思っている。だけど世間が騒ぐの面白いねえ。読者の特権だぁ(笑)>。

2013年3月6日号。<ホントにどうでもいいことだと、この日記の読者のあなたや、あなたは思っている。だけど世間が騒ぐの面白いねえ。読者の特権だぁ(笑)>。
4時起床。朝から笑わせてもらった。
朝日新聞の1面トップの社告。
<朝日新聞デジタル/有料会員10万人突破>
どはははは。毎日のように普通の企業が買ったら何千万円の自社広告を紙面に載せ、それどころか街を歩けばあちこちにガッツ石松さんの顔が溢れているが、それでやっと<10万人突破>?こういう数字は恥ずかしいから出さない方がいいですよ。
御紙に乗っかったコバンザメ商法のわが『あっぱれ懲りない朝日新聞(笑)』

http://www.amazon.co.jp/dp/4898316751

ですら発売当日に初版の1万部から増刷が決まったんだから。もちろんこの日記の読者の数はそんなに多くはない。ケタがいくつも違う。だが「視聴質」はどえらく高い。
昨日から頂戴した膨大なメールでそのことを、改めて感じた。改めて、というのは読者のあなたや、あなたに失礼ですね。しかしこれは実感だ。とんでもない人たちを私は集めてしまったのだと知った。
これを読んで下さっているあなたや、あなたは、日本国の魂の近衛師団だ。大和島根の親衛隊だ。こういう「核」がある限り、日本国は大丈夫だと思った。ありがとう。

ある番組をクビになったことなど、私にとってはホントにどうでもいいことなんですよ。ただ、生活のリズムは若干変わる。それがいちばん面倒くさいくらいだ。
もっとも、今回はあまりに不可解だと言う方々がいると感じたので、わざわざウェブにまで私なりの見解をアップした。それだけのことで、本人はすっかりもう忘れてしまっていた。今朝なんて「何だったけ?」だ。
ところが、これは私の特異体質なようで、空気が読めない。周囲の人々は唖然としたようだ。文藝春秋を辞めた時も、弊履を捨てるかのごときであった。「明日から会社行かないから」で、当時から外で書いていた原稿の締め切り予定をいじりつつ「あと2、3本入れられるな」である。だから普段でもさまざまな仕事の依頼があった時にT-1君が「こんなことあとから言ってきましたけど」というと「あ、それ、いらない」のひとことで彼は携帯を片手に頭を下げている。向こうには見えないのだが、いい奴なのだ。
役者さんが降板するならともかく、たかだか半端素人がバラエティを辞めることなどがニュースになるとすら思っていなかった。ところが今朝、なっている。それも読売グループの報知新聞だ(笑)。別に検索したわけでも教えてもらったわけでもなく、朝のルーチンワークとしてグーグルのニュースを見ていたら見出しであって仰天したんですよ。それほどのもんかね。
<勝谷誠彦さん、読売テレビ「そこまで―」3日で降板していた>

http://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20130306-OHT1T00034.htm

<コラムニストの勝谷誠彦さん(52)がレギュラー出演していた読売テレビの討論バラエティー「たかじんのそこまで言って委員会」(日曜・後1時30分)を3日放送分を最後に降板していたことが5日、分かった。>
私も52かあ。記者クラブ用語もここまで来ると美しい。<分かった>って、あんたは読売グループでしょうが。グループ内の風通しが悪いなあ…って、おっと、逆に風通しがいいのかもね。だってグループにとっては、いいニュースではないのに、ちゃんとこうして書くからね。風通しが悪いのはこっちだ。
<読売テレビは、勝谷さんの出演は3日放送分が最後であることを認め、降板理由については「お答えできない」とした。>
<「お答え」> してくださいよ。私こそ知りたいんだから。直接聞きにいきましょうか(笑)。ぜひとも「報道を通じて」知りたいものである。待ってますよ。いつまでも待〜つ〜わ、だ。
それどころではない。昨日、YAHOO!のニュースのトピックスとやらでトップになったと多くの読者の方々が教えて下さった。みなさん仕事で忙しいでしょうよ!先日は国会で安倍晋三首相が私の名前を口にしたということを、直後に何人もの方々がメールを下さったが、わが優秀なる工作員の方はの情報は「質」も素晴らしいが「即応性」もたいしたものだ。みんなもっとちゃんと自分の仕事をしなさい(笑)。いやいや、ありがとう。
せっかくアップしたのに

http://katsuyamasahiko.jp/archives/906.html

混雑して読めなくなってしまったんだって?いつもいかに少ない方々を相手にしているかがバレたなあ。身内でほそぼそとやっておりますので。ご迷惑をおかけしました。迂闊屋も恐縮しております。

ああ、今日こそ淡々とニュースを書こうと思ったのに、ダメだなあ。まあロクなニュースがなかったのでよしとするか。
私はやはり「情」のヒトなのかも知れない。膨大にいただいたメールの圧倒的な気持ちに押しつぶされそうになっている。ありがとうね。
御存知のように滅多に鳴らない私の携帯が、朝早くに2度コールをした。最初は宮崎哲弥さんだった。「オレ、辞めるわ」。あの「冷静」の二文字にふくらし粉を入れてちょちょっとお腹を出して服を着せたような宮崎さんが朝から興奮しているのである。
「何があってん」(哲ちゃんは興奮するとヘンな関西弁になる)「いや、私もわからんのよ」。いえいえそのあとでひとつふたつの単語を出して「ああ、それね」と瞬時に哲ちゃんは納得したが。これ、何ももったいぶって秘密にしているわけではない。私からは書くまいと決めているからだ。「お答えできない」方々に良民常民の陣営からどういう風圧がかかるのかを愉しみにしているので。
電話を切ってしばらくするとまた鳴った。こんなことはわが携帯人生の中で滅多にない。「うん、まあねえ」名乗りもせずにいきなりこう切り出すのは田中康夫さんしかいない。好きだね。「まあ、読売も…」と三歩ほど先をいきなり指摘するので、追いつくのが大変だ。しかもそれは正鵠を射ている。
これはえらいことになると、私は携帯の電源を切った。出なかったあまたの方々、すみませんすみません。だけどかなりは取材だったので「何も喋らない」という私の基本方針からすればよかったのかも。会社の命令を受けたそうした方々にも申し訳ないが、きっと背後にいるもっと顔の見える読者や有権者の方々を代表して電話を下さった、ジャーナリストやさまざまな議員のみなさんにはこの場でお詫びしておく。

ああ、今日はもうこのネタで行くか。まあ、私が今日にしか書けないことなのでつきあってください。なかなかこういう目にあう人はそうはいないだろうからねえ。
それに冒頭で<あなたや、あなたは、日本国の魂の近衛師団だ。大和島根の親衛隊だ。>と書いている段階で、もう決まっているんですよ。あたしゃキレている。嬉しさでキレている。だから結局はこういうことを書くとそこで決めているんだね。
私の読者のみなさんは謙虚なのである。直接にメールを頂戴することはほとんどない。たまに大変な決心をもって送ってくださる文面には「ただのアル中なんですから、そんなに気を使わなくても」といつも恐縮する。
そうなんですよ。もっとどんどん送ってくださいね。おっと、あまたの指摘があったが、私の会社のアドレスを昨日、アップしてしまったようだが、別に心配していただくほどのものではありません。自動的に添付されただけで、いつもは使っていないので、こちらの正式なアドレスに頂戴するのがいちばん目に触れる。
そういう謙虚な大和武士、大和撫子の方々が「こういうことなので意を決してメールをします」と送って下さった。それほどのことじゃないんだってば。でも、これを機会にどんどんくださいね。すべてて読んでいる。
しかしそこでわかったのは、どういう方々が読んで下さっているかということだった。これができたということで私は『たかじんのそこまで言って委員会』に心から感謝したい。ホントです、これは。番組からの最大の贈り物だと思っていい。
こういうことを情報としてフィードバックしていいのかどうなのかと思うが、私は書くことにした。本当にカツカツの生活の中でこの日記の購読料を払って下さっている方々がいることをたくさん知った。ありがとうね。でも朝日新聞もとっている(笑)。両方を読み合わせて面白さが倍増するという、こういう方々が本当の「知識人」だ。
私たちはまことに漫然とビジネスというよりも遊戯としてこの日記をやっているので、きちんとした分析もしたことがない。いちどどういう読者層なのか、分析する?迂闊屋どもよ。いや、やめておこう。そこがカオスなところが私とあなたや、あなたのいいところなんだから。ビジネスではない。しかしこうやって支えていただいているから、ひとつふたつの大マスコミの仕事がなくなっても「別に」なのだ。ホントに「別に」。

肝心なことを書く前に紙幅が少なくなってきた。しかし私はもうこれを書きながら涙が止まらなくなっている。たまにはこういうナマな声もいいだろう。
まもなく3月11日が来る。頂戴したメールの中に被災者の方々が大勢いた。大マスコミの上っ面の声ではなく、遠くから、時には現場を知らない私の勘違いに苦笑しながら読んで下さっていたという。今回のことがあったからメールをしてみようと思われたそうだ。「的外れがほとんどですが」には、よし、できた時間が現地に行こうと思った。そこに行けるおカネを頂戴しているのは、あなたや、あなたからである。ありがとう。
驚くほど多かったのが学生たちからだった。「辞書を引きながら読んでいます」。そうだよ。古めかしい文章だけど、頑張れ。「あなたこそ本当のモノノフです」には泣けたなあ。しかもいっぱい来た。私がなんとなく感じている『ももいろクローバーZ』的なもの、というのはあるんだろうなあ。こういうことを感じるのがモノ書きのカンである。
少年、少女たちの多くは就職先を探している。「就活」という、朝日新聞その他が作ってオノレの商売にしている言葉は私は嫌いなので使わない。就職先を探す上で私のこんなつまらない日記を人生の羅針盤としているというメールをいくつか頂戴して「それはよせよ」と思った。いや、よさなくてもいいのだが、かなりの覚悟が必要だぜ。
そういうキミや、キミの背中をなんとか少しでも支えるようなことをやりたい。日記を読んでくれてありがとう。でも、それとは少し別に何かできないか、キミやキミたちの間で考えてくれたまえ。私は自分としてはもうカネは要らない。しかし私のスタッフはカネがいる。その中で私の時間を合理的に買えるかどうか。
なあんて、偉そうなことを言ったけど、これはひとつの真実だね。今の日本国の「不況」は雇用のミスマッチがいちばん大きいと思っている。これは心ある政治家ならみんなわかっていることだ。それをどう解消するか。私のような生き方があるというのも、もし何か参考になればと思う。
ブラック企業というひとくくりは乱暴だと思うが、まあ私もブラック企業にクビにされましたよ。見てみようよ。クビにした方々がどう動くかを。ブラック企業に、ホワイト戦士は必ず勝つのだよ。子どもたちよ!
膨大にいただいた「オレたちそんなにケツ穴小さくねえよ。ナメるんじゃねえ」メールに甘えて(叱らないでよ・泣)、今日も読者の方々以外に24時間公開します。今決めた。レギャラー読者の方、許して。これで最後だからね。

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