再生の原風景 渡良瀬
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【社会】認可保育所666人増 専門員が預け方相談 母の熱意でまた一歩2013年3月6日 07時18分 子どもを認可保育所に入れたいという母親たちの熱意が、行政をまた一歩動かした。母親らの異議申し立てを受けた東京都杉並区は五日、既に公表していた既存の認可保育所の受け入れ枠をさらに拡大し、新たに三施設を来年四月に設置することを柱とした緊急対策を区議会に示した。杉並、足立区に続き、七日には大田区でも母親たちが異議を申し立てる予定で地域的な広がりもみせ始めた。 (竹島勇) 杉並区が示した緊急対策によると、当初の新設や増設計画などと合わせると、今後一年ほどの間に認可保育所で受け入れる定員は計六百六十六人増える。 まず、今月行う区の認可保育所の二次選考で、四十人としていた受け入れ枠を百五十人に増やす。区は保護者の要望を受けて先月二十二日に百人に増やすとしていたが、五十人上乗せした。 受け入れは、区内の認可保育所(全六十一カ所)に協力を求め、未利用の場所を活用する。保護者には詰め込みを懸念する声もあるが、区は「子ども一人当たりの保育所面積など国の設置基準の範囲で定員を弾力的に拡大する」としている。 認可保育所の新設や既存施設の増設も拡大する。当初の予定では、新設が来年一月までに三カ所(計百八十六人)、増設は今年十月までに一カ所(十人)だった。これに加えて今回は、来年四月に三カ所(計二百八十人)を新設し、今年十月までに二カ所(計四十人)を増設するとした。 一方、認可外保育についても拡充。会議室改修などで区の保育室を二カ所(計六十人)新設するなど、今後一年ほどで百六十九人の受け入れ増になる。 このほか区は、保育を望む保護者のニーズに沿った子どもの預け方を提案する専門員「保育コンシェルジュ(仮称)」も新設する。 新年度中に認可と認可外で実施する新規対策分などとして、区は約三億円の新年度補正予算案を区議会に提出した。 区の認可保育所の一次選考には二千九百六十八人が申し込み、内定したのは千百九十一人。希望者の三分の二の約千八百人が認可保育所に入れない事態になり、行政不服審査法に基づく異議申し立てをしている。 (東京新聞) PR情報
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