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【サッカー】

香川 出番なし マンU敗退

2013年3月7日 紙面から

◇欧州CL 決勝T1回戦 第2戦 レアル・マドリード2−1マンチェスター・ユナイテッド

 【マンチェスター(英国)原田公樹】欧州チャンピオンズリーグ(CL)は5日、決勝トーナメント1回戦第2戦の2試合を行い、MF香川真司(23)のマンチェスター・ユナイテッド(イングランド)が1−2でレアル・マドリード(スペイン)に逆転負け。2戦合計2−3で敗退した。香川はベンチ入りしたが出番はなかった。

 ドルトムント(ドイツ)は3−0でシャフタル・ドネツク(ウクライナ)に快勝。2戦合計5−2で準々決勝へ勝ち上がった。香川にとっては、昨季まで所属した古巣が15季ぶりに8強進出という結果になった。

 地響きのような巨大ブーイングが、マンUの本拠地、オールドトラフォードに響いた。1−0とリードして迎えた後半11分。マンUのMFナニがハイボールを止めようとして、足を高く上げた。これにレアルのDFアルベロアが激突。このナニのプレーに対し、チャクル主審(トルコ)はレッドカードを掲げた。

 激怒したファーガソン監督はサイドライン際から、両手で地元ファンをあおる。さらに巨大な怒声とブーイングが主審とレアル・マドリードを襲った。だが、この退場劇が、マンU敗北への始まりだった。

 敵地での第1戦を1−1で引き分けていたマンUは、この第2戦を0−0でも勝ち上がることができた。そのためルーニーや香川らを先発から外し、やや守備的な布陣。前半は巧みにレアルをはね返し、後半3分に幸運なオウンゴールで先制。あとは残る四十数分間を守り切るだけだった。しかし厳しすぎるレッドカードで状況は一変した。

 「われわれはうまく試合をコントロールしていたが、あれですべてが変わった。この判定には驚いた」。試合後、「ファーガソン監督は取り乱しているためここに来られなかった」として、代わりに記者会見に出席したフィーラン助監督が振り返った。

 退場劇から10分後、MFモドリッチの中距離弾で同点。そしてその3分後、かつてのマンUのヒーロー、ロナルドに痛恨の一撃を見舞われた。

 「われわれは本当に失望している。いったいなぜこんなことになってしまったのか。(守備的な)戦術は正しかったし、先制点を決めた時点まではうまくいっていた」とフィーラン助監督。結局、出番のなかった香川も試合後、失意の表情でスタジアムを後にした。 (原田公樹)

 

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