田中、松坂から中前打　スーパースターとの対戦に感激

　感激の１本だった。田中は２番二塁で先発。１回の第１打席で松坂から中前打を放ち、「日本のスーパースターなので、打席に立てることにすごく感激。すごくオーラを感じた」と興奮。米国で実現した一つ年上の右腕との対決に声を弾ませた。

　あこがれの存在だった。「ずっと（日本で）最多勝とか取られていたすごい方」。高卒１年目から日本の先頭を走ってきた松坂。その外角球をきっちりとらえて中前に運んだが、「打たせてもらった感じ。いい思い出になりました」。松坂が甲子園で打たれたときのことを覚えていると知ると「覚えてもらってるなんて感激です。甲子園もポテンヒットでした。思い出が一つ増えて良かった」と目を輝かせた。

　これで連続試合安打も「５」に伸びた。「伴った内容でヒットも出てる」と自信を深めた様子。本職の二塁の守備では逆シングルで打球をさばき、観客から声援を浴びた。「無難に終われた。でも、ショートもやっていかないと残っていけない」。松坂同様、気の抜けない立場。スーパースターとともに、必死にメジャーで生き残る。