中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > プロ野球 > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【プロ野球】

キューバはやはり強敵 WBCの日本戦初勝利

2013年3月7日 紙面から

3回裏無死、先制ソロを放ったトマスを出迎えるメサ監督(左端)らキューバナイン

写真

 キューバ代表が強打で圧倒した。3回にトマスがソロ、8回にA・デスパイネが3ラン。侍ジャパンの3試合ノーアーチとは対照的だ。

 「大きな勝利だし、大きな自信になる。(WBCで)初めて日本に勝つことができた。次のオランダ戦はこのところ分が悪かったが、それは過去のこと。どんな形であれ(決勝トーナメントがある)サンフランシスコに行きたい」とビクトル・メサ監督。ウワサの信ぴょう性を打ち消す豪打だった。

 試合前の日本代表周辺には、こんなウワサが乱れ飛んでいた。

 「キューバはオランダとはやりたくないから、きょうの試合は勝ちにこない」

 その根拠は、2年前のW杯でオランダに優勝をさらわれ、来日直前の台湾合宿でも練習試合に完敗しており「赤」は「オレンジ」に3連敗中だから、というもの。ビクトル・メサ監督は会見でも本音を語りたがらないことで有名だが、2次ラウンドへの抱負についてはこう話していた。

 「台湾ラウンドはわれわれが考えていた通り。非常にいい結果になった。既に選手たちは彼らのことを見ているから」

 台湾、オランダともに直近に戦ったことで得た知識がある。日本との初対決については試合前、こう語っていた。

 「勝ちたいと思っている」。その言葉にウソはなかったが、試合前から用意周到な指令も出していた。この日の試合前練習から、あれだけ徹底していた“右打ち”をやめた。主軸打者は強烈に引っ張り、柵越えを連発していたのだ。

 「次が東京だから? もちろん。キューバはすべて戦略通りに進めている」。球場が狭くなることを見越してのフルスイング。その準備が福岡でも奏功した。やはり短期決戦にたけている。「赤い稲妻」は、やはり強敵だ。 (渋谷真)

 

この記事を印刷する

PR情報

おすすめサイト

ads by adingo




中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ