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【プロ野球】

マー君 また失点 6Kは光明?

2013年3月7日 紙面から

キューバ相手に力投する田中=ヤフオクドームで(佐藤哲紀撮影)

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◇WBC キューバ戦 日本3−6キューバ

 惨敗の中に光が見えた。4回に2番手で登板した田中は1点を失ったものの、2イニングで5連続を含む6奪三振。リリーフ転向初戦で、持ち前の修正能力が復活。東京ドームに場所を移す2次ラウンドに向けて存在感をアピールした。

 悩めるエースが不振脱出の手応えをつかんだ。田中は「点をとられたんで何とも言えないですけど、ストライクからボールになる変化球を振ってくれたので、今までとは違う手応えがあります」とキッパリ。東尾投手総合コーチも「本人にとっても収穫のあるマウンド」と、ひと安心だ。

 壮行試合からブラジルとの初戦まで3試合連続失点。それも立ち上がりだった。この日も先頭フェルナンデスに中前打を許すと、続くセペダには初球を右中間へ適時二塁打され、わずか5球で1点を奪われた。もう田中はダメか。そう思わせた直後から、右腕は踏ん張った。

 110キロ台のカーブを有効に使い、決め球にはスライダー、スプリット。変化球中心の投球に切り替えて三振の山を築いた。

 田中の復調はブルペンにとってもグッドニュースだ。森福は1イニングをゼロ封したものの、3番手の沢村は1イニング1失点。初登板の今村はA・デスパイネに3ランを浴びるなどメロメロ。救援陣の一部に不安が噴出するなか、田中が復調の兆しを示したことは心強い。

 再び先発に戻る可能性も残されているが「北京五輪でも前回のWBCでも中継ぎの経験がある。対応できる投手という認識」と与田投手コーチ。田中がブルペンのキーマンになるかもしれない。 (臼杵秀之)

 

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